実践ではどのようにすればよいのか?
もちろん、株価が大きく値下がりしたときは、株を安く買うことができるわけですから当然有利です。でもその一方で、買った後さらに株価が大きく下がってしまうリスクも考えなければなりません。
筆者は、株価が大きく値下がりして魅力的な水準になったとしても、株価が下がっている途中で手を出すことはありません。下降トレンドの間はさらに株価が下がりやすい傾向にあるからです。
したがって、株価が実際に底打ちをして反発し、25日移動平均線を超えたのを確認できてから買うようにしています。
「総悲観は買い」、でも実際に買うのは底打ちを確認して上昇トレンドに転じてからで遅くありません。これを守っていれば、総悲観で買ったつもりがさらに株価が急落してしまった…という失敗を防ぐことができるのです。
株式投資は何が起こるか分かりません。日経平均株価が10,000円割れになることも十分あり得る、と考えて行動しておけば、いざというときに大きな損失を避けることができます。くれぐれも株価が値下がりしている途中で「ここが底だ!」と決め打ちをしないようにしましょう。