投資格言に共通するキーワードは「逆張り」
しかし筆者は、これらの投資格言を盲信するのは、戦略としてはキケンであると強く感じます。それどころか、投資格言どおりに行動することで、逆に大きな損失を被る恐れも高まる点を指摘しておきたいと思います。
上に挙げた投資格言には共通点があることに気がつきましたか?実は、これらの投資格言はいずれも「逆張り」です、十分注意しなければなりません。
「逆張り」(株価が値下がりしている途中に買い、株価が値上がりしている途中に売る)をしている投資家は多いですが、それが株式投資で大失敗につながる原因になっていることに気がついていない人も多いのが現実です。
「総悲観は買い」だけではリスクが高いと気づこう
例えば、2018年の年末に日本株が大きく下落しました。まさに大多数の投資家が先行きに不安を感じている「総悲観」の状況でした。「総悲観は買い」という投資格言を信じて、積極果敢に買い向かった個人投資家は、2019年に入ってから株価が反発したこともあり、大きな利益を得ることができました。
しかしこれは、株価下落の中、買い向かったことが良い方向に転んだだけの「結果論」であることに気づかなければなりません。