含み損が極めて大きいときは「節税メリット」も考えて
さらに含み損が大きいケース、例えばマイナス70%とか80%の場合は、新たなキャッシュを得ることによるメリットがかなり小さくなってしまいます。売却しても手元に残るキャッシュがかなり少額になるからです。
かつ、売却による損失も大きなものになっていきます。
したがって含み損が極めて大きな場合は、今すぐに売却する必要性は高くありません。それよりは、売却のタイミングを見計らって節税効果を得る方が良いと思います。
具体的には、株式投資の売却益や配当金などにより利益が生じた年に塩漬け株を売却します。これにより、売却益や配当金と塩漬け株の売却損を相殺し、税金の額を減らすことが可能です。
今は日経平均株価が2万円を超える水準をキープしていますが、もし今後金融危機などにより株価が大きく値下がりすることになれば、塩漬け株の含み損がさらに拡大してしまいかねません。
塩漬け株を抱えていて、何とか解決したいという方は、株価の大きな下落でさらに含み損が拡大する前に、売却してキャッシュを確保するという選択肢を考えてみてください。