本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.30

下値メドは108.38

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

パウエル議長の発言で、
クロス円もついに動くか?

 9日(火曜日)のドル/円はピボットの第1レジスタンス近辺の、強い抵抗ゾーンを突破することができませんでした。ただ、昨日の為替ウォーカーに書いたように、マーケットは押し目買いのスタンスで、下げも限定、108.66円まで。

 今夜の重要イベントは、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言。そしてFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録も公表されます。

 FRBの金融政策は大きく変わろうとしています。去年の今頃は強気の「利上げ」だったのに、今は180度転換して、弱気の「利下げ」に向かっています。パウエル議長は、なぜFRBが政策を変えるに至ったかを明らかにしてくれるはずです。しかし、なぜ変えないか、というメッセージが出るかもしれないので、そこは注意する必要があります。

 パウエル議長の議会証言のポイントは大きく2つ。まず、FRBは7月に利下げするのか、しないのか。そして、もし利下げするならば、切り下げ幅は25bp(ベーシスポイント)になのか、それとも50bpなのか、ということです。現在のマーケットの予想は、7月利下げをほぼ100%見込んでいます。市場とのコミュニケーションを大切にするFRBですから、利下げしないのなら、パウエル議長はそう伝えてくるでしょう。

 FRBが利下げする場合、切り下げ幅は25bpというのがマーケットのコンセンサス。雇用者数がぐんと回復した米6月雇用統計後は、50bp派は急速に勢力を失っています。もっとも、パウエル議長が50bp切り下げる必要があるといったことは一度もなく、マーケットがそう思い込んでいただけでした。

 7月の下げは米景気を持続拡大させるためにちょうど良いタイミングだという意見もありますが、一方でトランプ政権の圧力に屈した中央銀行というイメージをつかないようにしたいはずで、FRBには上手な説明が求められます。

毎ヨミ!FXトップニュース(7月9日)

9日ドル/円のNY市場の終値は108.86円

 8日の終値に比べ0.13円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ米政権、日韓関係に「関心ない」
    ペンス副大統領、イランに対する軍事的対応を示唆
    駐米英国大使から批判されたトランプ氏、メイ首相の悪口
    ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「金利を変更する必要はない」

ユーロ:
    クーレECB理事「かつてないほど量的緩和を必要としている」

ポンド:
    ポンド/ドル下落、2017年4月以来の安値つける
    次期IMF(国際通貨基金)理事はカーニー総裁か? ラガルド氏の後任
    英国の駐米大使「トランプ氏は無能」英外務省「外交官は率直であるべき」

中国人民元:
    米国がすべての関税を撤廃しない限り、「交渉は後退する」

その他:
    あらゆる殺虫剤に耐性を持つゴキブリが激増中。 一世代で耐性が6倍に
    同志社大、アルツハイマー病原因を解明
    サウジアラビアの記者殺害事件に「皇太子関与の証拠ある」国連が報告

主要指標終値

出所:楽天証券が作成