窓口で勧められた商品には警戒心を抱くべき
──どんなところに話を聞きに行ったんですか。
最初にまずFP(ファイナンシャルプランナー)会社が主催する、いわゆるマネーセミナーに行きました。金融商品のことだけでなく、ライフプランの設計、つまり貯金や保険、投資信託などをどのような配分で持つべきかなども聞きたかったので。
で、その会社が個別相談を受け付けているというので、それも受けてみました。その後、もう1社やはりFP会社に行きました。
──役に立ちましたか。
マネーセミナーは、リターンとリスクの視点から金融商品を段階的に分けて教えてくれたりして、けっこうためになりました。ただ、その後の個別相談では、保険と不動産投資ばかり勧めてきたんです。こっちがインデックスファンドについて知りたいといっても、まずは今、持っている保険を見直してくださいと。そっか、この会社は保険や不動産を売るのが目的だったんだと思いました。
──誘いには乗らなかった?
はい、もちろん。というか、そもそも行く前から何を勧められても絶対にその場では買わないと決めていたんです。よくわかっていないのに、勧められるまま買うのって、危険ですから。銀行へ行って強引に勧められた経験もありましたし。
──なるほど。
どこでもそうとは言いませんが、自分たちが売りたいものを勧めてくるところが多い。手数料が高くて利益が出やすいものとか。だから、何か勧められたら、ひとまず警戒心を抱くべきだと思います。
──初めて金融商品を購入するときは注意したいですね。
はい。それからもう1つ。相手が熱心だったりして好印象を抱くと、つい買ってあげたくなるという人は少なくないと思います。でも、それもトラブルのもとです。あくまでも商品の価値を見て、判断すべきだと思います。
──たとえ買いたくなっても、その場では判を押さず、いったん家に持ち帰って、検討し直してみることが大事かもしれませんね。では次回は具体的にどのようなファンドを購入したのかをお伺いします。
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