本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.90

下値メドは108.21

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

利下げなのに、ドル下がらないのはなぜ?​

 週明け月曜日(17日)のドル/円は米長期金利と共に上昇、108.72円までいきましたが、今週のピボットの第1レジスタンスである108.85円は超えられず。この水準をブレークすると次のターゲットは109.16円になりますが、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて今は様子見。昨日は全体として静かなマーケットでしたが、ふと見るとポンドが沈没中。オセアニア通貨も弱く、1月のフラッシュクラッシュ以来の安値をつけています。今週のサポートとレジスタンスは「今日の注目通貨」をご覧ください。

 しかし、なぜドルが買われているのか?
今週のFOMCでFRB(米連邦準備制度理事会)は、金融政策を緩和方向へと大きく転換すると考えられています。FRBは早ければ7月にも利下げの予定。

 利下げなのにドルが上昇するというのは意外な感じですが、実はFRBの政策とドルの方向に強い関係はないという考えがあります。ではドルにとって重要な要素は何かというと、それは米国とその他の国との成長格差。利下げしても米国経済が上向くなら、欧州や英国、日本に比べて米国は魅力的だということになるので、ドル売りではなくドル買いになります。

 また、米国の経済成長が弱くなれば、世界経済の成長もゼロへと向かうと考えられます。米国を含め世界の景気が停滞するときは、ドルはセーフヘブン通貨としての需要によって買われることになるのです。

 昨日のマーケットで、政治的混乱で経済見通しが不透明となっているポンドや中国経済に影響を受けやすい豪ドルやNZドルが売られたのは、このような理由だと考えます。
 

毎ヨミ!FXトップニュース(6月17日)

17日ドル/円のNY市場の終値は108.53円

 14日の終値に比べ0.01円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ米大統領、G20で習国家主席に香港デモの問題提起へ
    米中間の貿易全てに25%の関税なら、世界の成長率は約0.7%ポイント下押し
    ロス米商務長官「G20期間中に中国と合意できる可能性は低い」
    6月米NY連銀製造業景気指数が大幅悪化 政策金利8.6(予想17.8)

円:
    2020年から「サラリーマン増税」始まる
    60歳の4人に1人が「貯金100万円未満」

中国人民元:
    習主席、6月20から北朝鮮を訪問
    香港「逃亡犯条例」改正は、習近平指導部が要請か

トルコリラ:
    ムーディーズ、トルコを「B1」に格下げ 見通しネガティブ
    トルコ中銀、イスタンブール市長再選挙後のリラ安を警戒

その他:
    イスラエル、「トランプ高原」と名付けた新たな入植地をつくると発表
    アルゼンチンで「史上最悪の停電」。数千万人に影響、隣接国でも発生
    インドア派、アウトドア派はどちらが多い? 7割がインドア派
    米4歳児が「チョコレートを買いに行きたくて」祖父の車を運転

主要指標終値

出所:楽天証券が作成