新興国通貨に明暗！負け組は南アランド/円。勝ち組はまさかの…？

本日の注目通貨

6月のベストパフォーマンス通貨ペアは「メキシコペソ/円」

　6月に入って、もっともパフォーマンスの良かった通貨ペアは「メキシコペソ/円」です。6月1日から13日までの期間の上率は2.36％。トランプ大統領がメキシコに対する追加関税を無期延期したことが、メキシコペソの買いにつながりました。

　逆にもっともパフォーマンスの悪かった通貨ペアは「南アランド//円」。南アフリカは経済的にも政治的にも問題を抱えています。1-3月期GDP（国内総生産）は▲3.2％で、1年以内の利下げが予想されています。マイナス成長で高金利でもないならば、南アランドの魅力はなくなります。ラマポーザ大統領は選挙には勝ちましたが、組閣人事で反対派を完全に排除することができず、政治的にも安定しているとはいえません。南アランド/円は先週7.14円まで下げて、1月のフラッシュクラッシュ以来の安値を更新しました。

　一方でトルコリラ/円は、ややマイナスも安定状態。月末のイスタンブール市長選のやり直し投票を控えて様子見状態。