本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.55円
↓下値メドは106.50円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ドル/円、急反発にも注意する
5月31日のドル/円は、109.62円を高値に108.27円まで大幅に下落。週明け(6月3日)の東京市場の朝もこの流れを引き継いでいます。
ドル/円の下落はトランプ米大統領がメキシコからの輸入品全てに5%の追加関税をかけると突然発表したことがきっかけ。トランプ大統領はメキシコに対する関税率を毎月引き上げて10月1日には25%までにすると述べました。米中貿易協議に解決の糸口が見えない中で、さらにメキシコまで貿易戦争が拡大したことで、マーケットは世界景気後退のリスクを心配しています。
ただ、メキシコの関税は貿易不均衡が本質ではないようです。米国に流れ込む移民問題に業を煮やしたトランプ大統領が関税を脅しの道具に使ったもので、トランプ大統領の独断といわれています。
メキシコが「移民問題解決に向けて努力する」というような従順な態度を示せば、米国側はすぐに制裁関税を取り消すことも考えられます。トランプ大統領が欲しいのは支持率アップであって、移民問題にしっかり取り組んでいるというアピールができればそれでいいのです。
そうなれば、先週金曜日に大きく下げた分の反動が起きる可能性もあります。特にドル/円の下げ幅は、終値ベースで比較すると今年2番目の大きさですので、その余地は十分にあります。
FRB(米連邦準備制度理事会)利下げ観測も出始め米経済に対する悲観論が広がっていますが、今夜発表予定の5月製造業ISM(製造業景況感指数)は強い数字が出るとの予想もあります。こちらも注意です。
毎ヨミ!FXトップニュース(5月31日)
31日ドル/円のNY市場の終値は108.32円
30日の終値に比べ1.31円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ大統領「メキシコからの全輸入品に追加関税5%」
トランプ大統領「メキシコは再び麻薬王と麻薬カルテルの国に戻る」
トランプ大統領「企業は関税を避けるためメキシコから撤退するだろう」
ライトハイザー米通商代表部代表「メキシコ追加関税に反対」
カシュカリ連銀総裁「メキシコへの関税は米経済にとって痛手に」
ユーロ:
メルケル首相、トランプ大統領を批判。ハーバード大学の卒業式スピーチ
プラートECB(欧州中央銀行)理事「保護主義のスパイラルは大災害になる」
NY株式市場:
先週のダウ平均は▲3.01%で6週続落。2011年6月以来の長期続落を記録
先週のS&Pは▲2.62%、ナスダックは▲2.41%でともに4週続落
メキシコペソ:
メキシコ大統領「移民政策、通商問題でも変更しない」
制裁関税発動なら、メキシコ経済はリーマンショック以来最大の危機
豪ドル:
第1四半期の民間設備投資、予想を下回る
豪の政策金利、年末までに1%を下回る可能性
その他:
米朝会談失敗で、北朝鮮が対米交渉担当者を死刑に
ハリー・ポッターの新シリーズが発売開始