本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.40円
↓下値メドは107.91円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
「スーパー・サタディ」で何が起こる?
2年間に及んだ英国とEU(欧州連合)のブレグジット交渉が、ついに合意しました。しかし、安心はまだできません。英政府(ジョンソン首相)が合意しても、英議会を通るまでは、ブレグジットは成立しないのです。メイ前首相の時代、離脱協定案が英議会で2度も圧倒的多数で否決されたのを覚えている方は多いでしょう。
英議会は、明日土曜日に議員を緊急招集して採決する予定(スーパー・サタディ)。北アイルランドの民主統一党(DUP)は早々に反対を表明するなど、現時点の可決の確率はフィフティ・フィフティです。仮に離脱案が否決された場合は、不信任案の提出、解散総選挙という流れになるか、あるいは最悪「合意なき離脱」(強硬派にいわせると「クリーン離脱」)ということになります。
ブレグジットで何が一番もめているのかというと、北アイルランドの国境関税問題。北アイルランドの税関は、法律上は英国に属していますが、実質上はEUの管理下に置かれることになります。北アイルランドをEUの関税同盟にとどめ置くことは、真のブレグジット(EU離脱)にならないと強硬派は反対しているわけです。
では北アイルランドとアイルランド共和国にハードボーダー(物理的国境)を設置してはどうかということですが、これも問題。プロテスタントとカトリックの分断を深め、血と暴力の抗争が繰り返されるおそれがあるからです。
乱高下するポンド/円、週末から月末にかけての上下のメドは?「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
17日ドル/円のNY市場の終値は108.64円
16日の終値に比べ0.13円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
救いようのない奴は、心地よいときにだけ株を買う。そして新聞の見出しで吐きそうな時に、いそいそと売り払ってしまう – アメリカの相場格言
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ大統領「米中通商の合意文書を作成中」
ブラード・セントルイス連銀総裁「予想を超える急激な景気減速のリスクある」
カプラン・ダラス連銀総裁「利下げ前の政策金利は高すぎた」
米地区連銀経済報告(ベージュブック)「個人消費は堅調」、「製造業は苦戦」
米国が中国向け投資を制限か
ユーロ:
ノルウェー・クローネが対ユーロでの過去最安値を更新
スペイン裁判所、カタルーニャ独立指導者に最大13年の禁固刑
メルケル首相「ドイツが景気後退入りするなら、財政刺激策を検討」
バイトマン・ドイツ連銀総裁「追加刺激策を行う必要ない」
ポンド:
ユンケル欧州委員長「これ以上の離脱延長は必要ない」
北アイルランドDUP、ブレグジット案賛成の見返りに多額の交付金を要求
スコットランドが来年、「英国からの独立」住民投票の実施を検討
トルコリラ:
ペンス米副大統領「トルコはシリアでの休戦に合意した」
トランプ大統領「トルコの停戦合意は素晴らしい結果」
エルドアン大統領「米とトルコの努力により、地域に平和がもたらされるだろう」
その他:
おまゆう:キャメロン英元首相が「合意なき離脱、良くない」
フランスが金箔入りのブレグジット・ワインを限定発売
ノルウェー政府「英国には留学しないで」ブレグジット混乱を懸念