1.パーク24に投資妙味あり

パーク24の株価推移

単位:円
出所:楽天証券ホームページ(月足チャート、2019年4月8日取得)

 足元の株価に投資妙味が感じられるパーク24(4666)に注目しています。株価は、減益計画の公表が嫌気され、2018年末頃に下落しました。

 しかし、2019年10月期に発生する一時的なコスト(自然災害や本社移転コスト、東京オリンピックの公式スポンサー費用など)を除くと、当期純利益は17.5%増となる見通しです。このベースで求めたPER(株価収益率)は20.8倍であり(2019年4月4日終値ベース)、過去の実績PERと比べると低水準です。カーシェアリングサービスで伸びるという長期的な成長ストーリー自体に変わりがないことを考慮すると、現在の株価には投資妙味があると考えられます。

連結業績の推移

単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成
※1:特殊要因除去後の経常利益増減率は、2018年10月期特殊要因を除く経常利益236億円に対する前期比
※2:特殊要因除去後の当期純利益増減は、2018年10月期特殊要因を除く当期純利益146億円に対する前期比
※3:2013年10月期~2018年10月期PERは実績。2019年10月期PERは2019年4月4日の株価終値2,310円から求めた予想PER

 同社は時間貸駐車場の最大手で「タイムズ」を展開していますが、2009年からカーシェアリングサービスの「タイムズ カー プラス」をスタートしています。同サービスを始めた頃はその収益性を懸念する声もあったようですが、同事業の営業損益は2014年10期に黒字転換をし、その後も利益は拡大中です。