人気トップ10銘柄の業績をチェック、7社が今期営業最高益を見込む

 優待銘柄を選ぶ時、「優待内容の魅力」だけで決める方がいますが、株式投資である以上、最低限、足元の業績はチェックしましょう。まず、人気トップ10の前期から今期にかけての連結営業利益の推移を見てください。

 前期・今期とは、4月決算銘柄では2018年4月期・2019年4月期のことで、10月決算銘柄では2018年10月期・2019年10月期のことです。

 

4月優待人気トップ10の連結営業利益:前期実績と今期会社予想

出所:各社決算短信

 上記には業績堅調な銘柄が多く、10銘柄のうち7銘柄が今期、営業最高益を見込んでいます。ただ、私がファンドマネージャーだったら少し買ってみたいと思うのは、人気トップで、美容健康機器の製造販売を行うヤーマン(6630)と、人気6位で今期12期ぶりに営業最高益を見込む伊藤園(2593)だけです。

 国内飲料事業は競争激化で厳しい環境が続いていますが、伊藤園は、緑茶での高いシェアと原料調達力を生かして商品開発を進め、収益を伸ばしています。また、訪日外国人が増えたことで、海外で緑茶需要が伸びていることも追い風です。

 一方、住宅・マンション関連銘柄には、今は積極的に投資すべきでないと考えています。人気3位で投資用マンションの電話勧誘を行うグッドコムアセット(3475)は、営業最高益を見込んでいても投資を避けた方が良いと思います。賃貸マンションの建築請負を行う人気8位の東建コーポレーションも、今は投資を避けた方が良いと思います。