株価が多少値下がりしてもそれほど問題にならないのが「配当金」を目的とした投資。
ただし、注意点もいくつかありますので、しっかり押さえておきましょう。
注意点(1)配当利回りの高低だけで銘柄を選ばない
下落相場でも収入を得られる配当金の魅力について「下落相場でも収入を受け取れる「配当金目的」の投資・その魅力とは?」でお伝えしました。配当金目的の投資は、注意しておきたい点があります。
配当金目的で銘柄を選ぶとき、多くの方が配当利回りランキングやスクリーニングを用いて、配当利回りが高いものを探している方がいます。
それは正しい選び方とは思えません言えません。なぜなら、配当利回りが高い銘柄には、高いなりの理由があるからです。「配当利回りが高いから割安だ・お得だ」考えるのは危険だと思います。
配当利回りが高くなっている銘柄は、今は多くの配当金が受け取れるものの、将来配当金が減らされたり、時にはゼロになってしまうというリスクを投資家が感じているため、高い配当利回りで放置されているのだと考えてください。
「配当利回りが高いからお得!」ではなく、「配当利回りが高いのには何か理由があるに違いない」という目で銘柄を選ぶようにしましょう。
注意点(2)過去の配当金の推移を確認する
配当金を期待して株式投資を行うのであれば、配当金が今後も安定して支払われる可能性の高い会社の株に投資する必要があります。
そこで、投資しようとしている会社の過去10年程度の配当金の推移を確認することをお勧めします。
10年間で配当金が増加傾向にある会社なら今後も配当金が減額されるリスクが小さいと判断されますので投資候補となるでしょう。配当金が増えないまでも安定して横ばいであれば合格です。
逆に10年間の間、配当金が増えたり減ったりしている会社はできるだけ避けた方が無難です。そうした会社は、業績も安定しないことが多く、今後もらえる配当金も上下に変動する可能性が高いからです。