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「なんとなく投資」、こうやれば悪くない。4つの鉄則
山崎 俊輔
なんとなくから卒業!実践・資産形成術
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「なんとなく投資」、こうやれば悪くない。4つの鉄則

2017/8/16
投資に振り回されない生活を送るためには、一定のルールを守った「なんとなく投資」が効果的かも。守るべき4つの鉄則とは?
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「なんとなく投資」をする。経験が浅くて投資をするなら、こうしなさい

 トウシルのサイトで本連載を読み始めた読者も少なくないと思いますが、「なんとなく投資」をすることがすべて悪というわけではありません。結果として、そう悪くない投資方針を選択できているのなら、むしろ投資に仕事や生活を左右されないほうがいいからです。

 ときどき、仕事中にスマホでトレードを繰り返す(トイレにたったフリをしてコソコソやる)トレーダーがいますが、仕事も中途半端で投資の結果も中途半端だったなら、そのコスパは最悪。ボーナスや昇格昇給に悪影響を与えたら、「仕事に悪影響をもたらす投資」でしかありません。

 とある上場企業の人事部長と話をしていたら、「そういう社員はいるし、本人は隠しているつもりでもバレバレ。もちろん人事評価は平均以下」とのこと。あなたはそうなってはいないでしょうか。 

 家に帰って何時間も投資とにらめっこする必要があるなら、これもあまり好ましくありません。家族とののんびりとした時間を削り、明日の仕事へ英気を養う時間を削り、イライラしながらトレードを繰り返してパフォーマンスがさえないようでは、まさに「虻蜂取らず(あぶはちとらず)※」です。

 もし、投資経験がまだ浅いけれど、投資やってみたい人なら、以下の鉄則を守った「なんとなく投資」でスタートしてみるといいでしょう。

※虻蜂取らず:ふたつのものを同時に得ようとして、どっちも得られず失敗すること

 

鉄則1:投資金額を抑える

 投資と言うと、「100万円くらいを一気に入金して売買するもの」だとイメージしている方も少なくないはず。投資未経験者ほどそう思いがちです。これが間違いの始まり。なんとなく100万円を入金しては、下手な売買を繰り返し、資産をジリジリ減らしてしまいます。

 投資経験が浅い人ほど「投資金額は少なく」が鉄則です。仮に投資に失敗したとき、投資金額が少なければ金額的ダメージは軽微ですみます。これは精神的なダメージを軽くすることにもなります。

 また、投資金額を少なくすることで、むしろ投資のチャレンジの選択肢をひろげられます。100万円となると勇気が必要かもしれません。でも5万円なら、「世界中のいろいろな株式に投資」という行動も取りやすいはずです。投資信託を使えばむずかしくありません。

 よほどお金に余裕がない限り、経験が浅いのにいきなりラスベガスで100万円賭ける人はいません。投資の経験が浅いのですから、金額を増やすのはもっとあとでもいいのです。ゼロからの積み立てがむしろ理想的です。そもそも、少額で投資をする選択肢は豊富に用意されているのが今の投資環境なのですから。

ちなみに楽天証券であれば、月100円から投資信託を積立購入することもできます。

 

鉄則2:投資を続ける

 次の鉄則は「投資を続ける」ということです。これはうまくいったときもうまくいかなかったときも、投資とつきあう方法を考えていく、ということでもあります。

 投資経験が浅い人が投資で失敗することはありえます。また市場が下落しているときは投資の経験によらず資産を大きく減らすことを避けるのは困難です。そもそも投資の失敗を完全に避けることは誰にもできません。

 こういうとき、あわてて手じまいをして売り払ってしまう人がいますが、これは損失を確定できる半面、これを取り戻すチャンスもむやみに手放してしまいます。これは貴重な投資経験を得るチャンスも棒に振ってしまっている可能性があります。

 値下がりして含み損を抱えたときの落ち着かない心理、そこから時価が回復して含み損が解消されたときのある種の達成感(達成感というのもヘンですが)などは、投資の経験を深めていくうえで欠かせないもの。全額手放して投資から逃げている人には決して得られないものです。

 そもそも経済の回復が存在するなら、短期的な含み損は何もしないことで解消され(値下がりが止まり上昇に転じるため)、含み益に転じます(購入時の価格より値上がりするため)。

 鉄則1で投資金額を控えるようアドバイスしているのも、短期的な下落にあわてず投資を続けられるだけの金額にするべき、という意味が含まれています。ぜひ投資から逃げず、投資を続けていけるようにしてください。

 

鉄則3:追加入金を行う

 もし最初は投資金額を控えたならば、徐々に投資資金を増やしていく方法を考える必要があります。これは「追加入金」を意識するということです。

 「鉄則1」で指摘したとおり、最初から100万円を入金して売買するばかりが投資ではありません。むしろ少額からスタートするべきです。しかし、少額の初期投入資金だけで満足していては資産形成にはなりません。

 投資を通じた資産形成でもっとも重要かつ確実なのは、利回り向上より定期的な入金です。毎月一定額を指定し、自動的に引き落としをかけ、定額を投資に入金し続けると、元本そのものの増加が資産額全体の増加スピードを早めてくれます。

 投資と言えば「売買のみでお金を増やす」というイメージは捨ててください。普通の人が普通に資産形成を行うには、追加入金なしで資産は増やせないと考えておきましょう。

 

鉄則4:分散投資をする(一点勝負をしない)

 最後の鉄則は分散投資です。投資初心者ほど、投資知識は不足しているにもかかわらず、謎のオーバーコンフィデンス(自信過剰)になりがちで、一点勝負をしてしまいます。

 どんなにマーケットが読めているベテランでも失敗は避けようがないのに、投資初心者の無謀な賭けが成功するはずがなく、一点勝負は裏目に出ることが多いものです(まれにビギナーズラックもありますが、マーケットがたまたま上昇基調であっただけで、その後大失敗をすることが多い)。

 自分の投資知識、投資能力の限界を虚心坦懐に見つめ直せば、一点勝負はできないはずで、それでも投資を自分の味方にしていく方法としては「分散投資」を戦略に組み入れることが必要になります。

 銘柄を絞り込んだ一点勝負に全額を投入せず、資金の多くは投資対象全体の平均で稼ぐようにしたり(たとえば日本株の個別銘柄だけではなく、ETFや投資信託でインデックスも買う)、特定の投資対象だけに賭けるようなスタンスは避け世界中の投資対象に幅広く投資したり(たとえば国内外の株式・債券で投資されるバランス型投資信託を投資資金の一部で保有する)、「最高の上昇」は得られなくても「平均的な上々の値上がり」は確保されます。そして「最悪の下落」は確実に避けられます。

 投資において重要なのは、「一点勝負の一人負け」を絶対に回避すること。分散投資はその力となってくれることでしょう。

 

iDeCoは「なんとなくだが、ベターな投資」をする仕組み

 こうしてみると、「なんとなく投資をしつつも、そのアプローチは悪くない(ベターな)投資」となる方法は、それほど難しいものではないことがわかります。

 また、2018年からスタートするつみたてNISA、今年から現役世代は原則誰でも加入できるようになったiDeCo(個人型確定拠出年金)は、実は「なんとなくだがベターな投資」を行う器そのものであったりします。

 特に「ゼロからのスタート」ということがとてもいいことです。最初に100万円入金しなければ投資といえない、と思い込んでいる人の多いことを思えば、むしろ初心者が投資スタートするチャネルとして最適です。あなたがもし投資のスタート方法に迷ったら、iDeCoかつみたてNISAで毎月一定額を積み立て、分散投資を継続してみるといいでしょう。

 5年続けてみたら、きっと「なんとなく投資」したスタイルが、あなたの「脱なんとなく投資」スタイル(でもやっていることはほとんど同じなのだが)になっていることでしょう。

 

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