お金と投資をもっと身近に
facebook twitter
第13回 商品先物の「税金」ってどうなるの?
吉田 哲
商品先物取引入門講座
商品先物取引とはどんな取引なのでしょうか?なかなか取引を行うまでには至らない、ちょっとハードルが高い存在・・・と感じる方も多いと思います。このコラムでは、「そもそも商品先物取引と…

第13回 商品先物の「税金」ってどうなるの?

2017/8/16
・国内商品先物取引などのデリバティブ取引による所得は申告分離課税
・損益通算することができるデリバティブ取引について
facebook twitter 印刷する

今回は商品先物取引にまつわる税制についてお伝えします。

国内商品先物取引などのデリバティブ取引の所得は申告分離課税

 個人のお客様が国内の商品・金融・有価証券などのデリバティブ取引を行い、年間の損益を通算して利益となった場合は、その決済を行った年の所得として「申告分離課税」により課税されます。

 1月1日から12月31日において、決済によって発生した損益金から手数料(消費税等を含む)などの取引に係る費用を差し引いた金額の合計が、その年の課税対象額となります。繰越控除(後述)ができる取引による損失があるときはその損失の額を控除した上で、それでもなお利益が生じていればその利益が課税対象額となります。

 含み損益(値洗い損益=決済していない建玉の計算上の損益)は課税対象にはなりません。また、受渡しによる決済も課税対象になりません。複数の商品先物取引業者で取引を行った場合は、すべての取引の年間の損益を通算して課税対象額を算出します。


税率は約20%(所得税15%、住民税5%)

 日本に住む個人のお客様が国内商品先物などのデリバティブ取引を行ったことにより、年間を通じて生じた利益に対し、15%の所得税および5%の住民税が課されます。

 また、平成25年1月1日から平成49年12月31日までの25年間、この期間内に生じた個人の所得税額を対象として当該所得税額の2.1%が、東日本大震災からの復興のための施策を実施するのに必要な財源を確保する特別措置として創設された“復興特別所得税”として徴収されます。


損益通算することができるデリバティブ取引について

 損益通算ができる取引(例)は以下の通りです。

  1. 金、ゴールド100、原油、とうもろこしなどの国内の商品取引所における商品先物取引および商品指数等先物取引

  2. 日経225先物取引、同オプション取引などの国内の証券取引所における先物・オプション取引

  3. くりっく365、くりっく株365などの国内の取引所におけるデリバティブ取引

  4. 商品CFDおよび証券CFD取引、FX取引などの店頭デリバティブ取引
     

図:損益通算の例

出所:日本商品先物振興協会の資料(商品デリバティブ取引に関する税金)より筆者作成

 損益通算ができない取引の例は以下の通りです。

・株式の現物取引・信用取引、貴金属の現物取引、外国の商品取引所の先物取引など。


損失は3年間の繰越控除が可能

 日本に住む個人のお客様が国内商品先物などのデリバティブ取引を行ったことにより年間を通じて損失となった場合、その損失額を翌年から3年間にわたってデリバティブ取引による所得の金額から控除することができます。
 

図:損失の繰越控除の例

出所:日本商品先物振興協会の資料(商品デリバティブ取引に関する税金)より筆者作成

 繰越控除の適用を受けるには、損失が生じた年分の所得について、当該損失の金額に関する明細書等が添付された確定申告書を提出し、かつ、その後の繰越期間中連続して確定申告書を提出することが必要です。また、控除を受けようとする年分の確定申告書には、繰越控除を受ける金額の計算に関する明細書等一定の書類を添付しなければなりません。

 今回の記事は、商品先物取引に関する調査、研究、広報など、業界の振興事業を行う団体である「日本商品先物振興協会」のウェブサイト内の税制に関わる資料(商品デリバティブ取引に関する税金)などをもとにまとめています。


※最新情報・詳細は税理士等の専門家または課税当局にご確認下さい。最新情報・詳細は税理士等の専門家または課税当局にご確認下さい。



[参考]

・日本商品先物振興協会ウェブサイト内「商品デリバティブ取引に関する税金」

・日本商品先物振興協会ウェブサイト内「確定申告のしかた」

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

つみたてNISA
人気記事ランキングTOP
トウシル TOP

 

このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください第13回 商品先物の「税金」ってどうなるの?

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

第13回 商品先物の「税金」ってどうなるの?

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
フレッシャーズ
 
タイムトリップ
 
動画でわかる
 

 

 

 

 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。