これからの中国のファンドはどうなる?

ひな:これからはどうなんですか?
先生:それが分かれば、いいんだけどね~(笑)。

しんた:ほかにも材料を検討してみよう。もう一つ比較表を作ってきたんだ。

しんた:先生がさっき言ったとおり、組み入れ銘柄・業種の傾向を見てみると、銀行・保険などの金融系が上位に来ているファンドが目立っているね。

ひな:先生、「ここまでは」ですよね。この間、中国のシャドーバンキングが危ない、って書いてありました。金融系はちょっと微妙な感じなのかも……。

しんた:僕はね、IT(情報技術)が気になっているんだ。深センって、アメリカのシリコンバレーの中国版と言われていて、これからを担う企業がたくさんあるんだって。
 今後の中国の成長を期待して、長期投資目線で行くとなると、既に巨大なアリババ・テンセントよりも、「これから」の企業に投資したいな。

先生:いい投資家ね。だけど、昔ITバブルでITがもてはやされたとき、あまりに期待が大きすぎたので、株価が急騰した結果、その後急落した経緯があるから注意は必要よ。最近もアメリカIT系の株価が上がった後に、下げ始めている。それに中国はマーケットが開いたばかりで分からないことも多い。

しんた:う~ん。買うのが怖くなってきた。

ひな:あああ、難しくて、選べないよー。
先生:「とりあえず、買う」ことも手だけど、「値動きを少し見てみる」っていうのはどう? ここに出てきた5銘柄と、A株がほとんど入っていない何かの中国株銘柄を探してきて、計6銘柄でこれからどのような値動きになるか、検証すると、何か分かるかも。

ひな:賛成!

しんた:3カ月後に比較しよう! どうなっているか楽しみ。
ひな:投資する前に自分で予想しながら検証するのって勉強になるね。