FOMCメンバーのFF金利予測(中央値)は、来年2回の利上げを見込む
今回発表されたFOMCメンバーによる先行きのFF金利予測(中央値)によると、2019年末のFF金利誘導水準は、2.75―3.00%(中心は2.875%)でした。2019年に2回利上げを見込んでいることになります。また同予測では、2020年にさらに1回の利上げを見込んでいます。
FOMCメンバー(16人)による今後のFF金利予測(中央値)
今年は3・6・9・12月と、4回の利上げを行いました。来年さらに2回の利上げを見込んでいるわけですから、FF金利予測を見る限り、利上げ打ち止めが近いとは判断できません。
トランプ大統領がFRBの利上げを批判していること、米国株が下落していることから、株式市場では、「来年の利上げ回数は、0回または1回」という思惑が出ていました。FF金利予測は、前回(9月)の時よりも0.25%下がったものの、市場の期待と比べると「タカ派」と言えます。