人気ブログ『吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)』を運営する吊ら男さんは、外資系製薬会社に勤務するサラリーマン投資家の一人。いっさい手間暇をかけない「ズボラ投資」を実践、2017年には『毎月10分のチェックで1000万円増やす! 庶民のためのズボラ投資』を出版しています。そんな吊ら男さんにインデックス投資の魅力や「ズボラ投資」の極意を聞きました。

 

インデックス投資歴12年で含み益は2,000万円に

──現在投資の含み利益が2,000万円近くあるというのは本当ですか!? 30代後半のサラリーマンとは思えない金額ですよね。

取材中の吊ら男さん

 2006年に結婚した翌年から本格的に投資を始めました。それからずっと共働きなので、それなりの額を投資に回すことができたんです。平均すると年200万円くらい。それを12年続け、投資額が約2,200万円になりました。もちろん投資を始めたときは10年ちょっとで倍近くに増やせるとは思っていませんでした。

 

■吊ら男さんの資産運用状況(2018年3Q(9月末)終了時点)
元本  2,185万6,305円
評価額 4,049万759円
損益率 +85.26%

──これはインデックス投資の結果とは思えない利益ですね(驚)しかも、手間暇をかけない「ズボラ投資」ときている(笑)。それでこれだけの結果を出しているのは驚きです

 よくそう言われるのですが、そんなに驚くような数字ではないと思いますよ。他のインデックス投資ブロガーさんとも、たまに会って話すのですが、彼らも似たような数字を残しています。

──誰でもやろうとすればできると?

 もちろん、どんなファンドをどのような比率で持つかは重要です。ひと口にインデックスファンドといってもいろいろな種類があるわけですから。それに過去10年で2倍近くに増やせたからといって、今後10年で同じように増やせるとは限りません。投資環境がガラリと変われば2倍どころかマイナスを強いられることもあるでしょう。ただ、基本的にはインデックスファンドで十分な利益を上げられる可能性は高いと思います。私自身、何か特別なことをしているわけではないですし。