これまで米国市場をけん引してきたハイテク銘柄群であるFAANG銘柄。これは、フェイスブック(FB)アマゾン・ドット・コム(AMZN)アップル(AAPL)ネットフリックス(NFLX)、アルファベット傘下のグーグル(GOOGL)の5銘柄を指します。今、これらの株価の下落が続いています。

 FAANG銘柄が大きく下落している要因として利益確定売りが挙げられますが、根本的な要因として、各社のこれまでの成長ストーリーを阻むリスクの浮上があります。

 そのリスクと今後の成長期待は個別銘柄ごとに異なりますが、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックスについては、懸念材料があるとはいえ、中長期で高い利益成長が見込まれています。

 一方、アップルは2021年9月期のEPS(1株当たり当期純利益)成長率が1桁台になると予想され、フェイスブックは2019年12月期ですでにEPS成長率は0%の見込みです。

 サービス事業の力強い成長が実現すれば、アップルの株価が底を打つと期待されますが、フェイスブックは、セキュリティー対策のコスト負担を考慮すると、株価は上値の重い展開が続くでしょう。

 今回は、この2社の置かれている状況について確認し、次回は残り3銘柄の見通しについて述べます。

FAANG銘柄の配当利回り、予想EPS成長率、予想PER

出所:ブルームバーグより楽天証券作成
予想:ブルームバーグコンセンサス(日本時間11月26日時点)
注:配当利回りは、最近発表された四半期配当金額を年率換算し、直近株価で割った値

 

FAANG銘柄の年初来パフォーマンス

(2017年12月29日を基準にした騰落率)
(期間:2017年12月29日~2018年11月23日)

出所:ブルームバーグより楽天証券作成
注:アルファベットはClass Aの株価