本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(11月16日)
16日のドル/円の終値は112.86円
前営業日に比べ0.76円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
各国・各通貨トピックス
クラリダFRB(連邦準備制度理事会)議長「世界景気に減速の兆候が見られる」
カプラン連銀総裁「欧州と中国の成長減速が米経済に影響」
トランプ大統領「(中国が譲歩すれば)追加制裁は必要ないかもしれない」
APEC(アジア太平洋経済協力会議)が異例の首脳宣言断念、米中対立が背景に。
北朝鮮が「ハイテク戦術兵器」の実験を行う。
CIA(中央情報局)が結論「カショギ記者の殺害の黒幕はサウジ皇太子」
ゴーブ環境相は辞任しない意向。
メイ首相がEU離脱担当相を兼任か。
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:FOMCから続いてきたドル高にブレーキ
金曜日のドル/円は112円台に突入。今月8日からずっとサポートされていた113円台のフロアがついに下に抜け、112.64円まで大きく値下がりしました。(チャート1)
ドルが売られるきっかけとなったのは、FRB高官が世界経済の見通しについて懸念を示したこと。クラリダFRB副議長は、「世界経済に減速のサインが出ている」として、「FRBの金融政策は、それを考慮していく必要がある」と述べました。また、カプラン・ダラス連銀総裁も「欧州や中国の景気減速に米経済が影響を受ける可能性がある」と指摘。
クラリダFRB副議長の発言は重要です。米経済の先行きに対するFRBの考えがやや弱気寄りに変わったとすれば、来年度の米利上げは現在のマーケットの想定より減る可能性があるからです。
また、日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)理事長がロイター通信に対して「為替変動リスクを抑制するためのヘッジ取引を実施する体制を整えた」と述べたこともマーケットの注意を喚起。
もし、GPIFがヘッジ取引をする(あるいはした)ならば、年初来高値圏にあるドル/円の水準を考えると「ドル売り/円買い」方向になることは想像できます。世界最大のファンドであるGPIFが、ドル/円がそろそろ天井に近づいていると判断したという憶測はドル/円の上値を重くしました。
一方で、米中通商問題では明るい材料もありました。トランプ大統領は「中国は貿易合意を希望している。中国に追加関税の必要がなくなる可能性がある」と発言。これを受けてダウ平均株価が反発しました。112円台まで下げているドル/円も、反転ポテンシャルはまだ十分にあるといえます。
ユーロ/ドル:1.14ドルまで戻す
ユーロ/ドルは4営業日続伸で、1.1420ドルまで上昇。11月8日以来、1週間ぶり以上に1.14ドル台に復帰しました。(チャート2)
また、金曜日のポンド/ドルは、ブレグジット関連でさらに悪いニュースがでなかったことでやや買戻しに。ゴーブ氏をはじめとする数名の主要閣僚が、政権にとどまることを決断したと伝えられたことでマーケットは一息つきました。とはいえ、ポンドの下サイドのリスクが軽減されたわけではありません。
ユーロ/円:次の方向待ち
ユーロ/円は横ばい状態。129円台前半の売り、128円台前半の買いにはさまれて強い方向感が出ませんでした。(チャート3)
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
RBA(オーストラリア準備銀行)議事録、ECB(欧州中央銀行)議事録、日本CPI(消費者物価指数)、欧州PMI(購買担当者景気指数)など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。