本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(10月29日)
29日のドル/円の終値は112.35円
前営業日に比べ0.46円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
各国・各通貨トピックス
ペソ急落。メキシコ新大統領の新空港建設中止を懸念。メキシコペソ/円は7月以来の安値。
メルケル首相は、地方選大敗で次期党首選の出馬を断念。2021年で首相も引退。
米中首脳会談が物別れに終わった場合、米国は12月に対中追加関税を実施か。
中国政府は、自動車購入にかかる税率を半分にすることを検討。
貿易戦争拡大で、中国人民元が対ドルで節目の7.000を突破も。
大統領選で、「ブラジルのトランプ」ボルソナロ氏が勝利。ブラジル株は一時上昇も続かず。
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:レンジを抜け出せない理由
NY市場でダウ平均株価は大幅続落。中国の減税ニュースを好感して上げてスタートしたものの、トランプ大統領が中国に対して追加関税を検討との報道がせっかくの良いムードに水を差し、ダウ平均株価は一時、7月5日以来となる560ドルを超える大幅安となりました。
ただ、ドル/円は東京時間の1ドル=111.78円が安値でNY時間には112.56円まで反発。対中追加関税のニュースの後も112円台にとどまるなど、下サイドの底固さが目立ちました(チャート1)。
世界株安でリスクオフに傾いているマーケットですが、それとは別に欧州や英国はそれぞれ深刻な問題を抱えています。安全資産として円が買われると同時に、ドルがユーロやポンドに対して買われるという、円買い、ドル買いがマーケットで行われ、結果としてドル/円では微妙な均衡を保っているのです。このバランスが崩れたときにドル/円が大きく動くことになりますが、今週の日銀会合や雇用統計など、数多く発表されるイベントが、そのきっかけとなることを期待します。
ユーロ/ドル:今週の主役!
週明けのユーロ/ドルは、メルケル与党の選挙大敗を理由に、1ユーロ=1.1361ドルまで下げた後、1.1416ドルまで反発(チャート2)。
ドイツの政治不透明感が一気に深まっています。ドイツ・メルケル首相は、ドイツ地方選挙で連続して大敗した責任を取り、与党党首の座を降り2021年の任期で首相も退くと発表しました。今回の地方選挙で唯一の救いといえは極右政党の票が伸びず、ユーロ寄りの緑の党が躍進する結果になって、欧州全体から見ると最悪の結果を免れたということです。そのためユーロ売りも限定的でした。
しかし、メルケル首相の退陣によるドイツの求心力低下は、イタリア財政問題を抱える欧州経済にとってもマイナス。リーダー不在のなか、これから始まる米国との貿易交渉で欧州が劣勢に立たされる懸念も高まっています。欧州の政治主導権はドイツからフランスへと移るとみられていますが、フランス・マクロン大統領も不人気で、欧州をまとめられるかどうかは不明。メルケル首相はブレグジットにも一定の理解を示していただけに英国にとってもマイナスとなるでしょう。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
30日:欧州GDP、ドイツCPI、メキシコGDPなど
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。