本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(10月25日)
25日のドル/円の終値は112.43円。
前営業日に比べ0.20円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
各国・各通貨トピックス
ECB、政策金利を0.00%に据え置き。市場予想通り
ECB声明「年内に資産買入れの緩和政策を終了する予定」
ドラギ総裁「欧州の成長見通しのリスクはほぼバランス」
ドラギ総裁「イタリア国債の急落で銀行はダメージを受けている」
ドイツ10月IFO企業景況感指数102.8、予想下回る。欧州の景気減速懸念
リクスバンク(スウェーデン中銀)、政策金利を▲0.50%に据え置き
南アフリカ財務相「IMFに助けを求めることになるかもしれない」
ノルウェー中銀、政策金利を0.75%に据え置き
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:行って来いで、下抜け失敗
NY株大幅下落の流れを継いだ木曜日の東京市場は、日経平均が約7カ月ぶりの安値を更新。ドル/円は112円を割り一時111.82円台まで下落しました。ところが、上海総合指数が引けにかけてマイナス圏からプラスに戻すと雰囲気が変わり、NY市場ではダウ平均株価が反発。ドル/円も112.67円まで大きく値を戻しました。(チャート1)
112円を挟んだレベルの底固さを確認した日となりましたが、同時に上サイドも重く、高値は3営業日連続で下げていることには注目。(23日112.84円、24日112.74円、25日112.67円)上値のメドは112.88円、下値のメドは木曜安値の111.82円。
ユーロ/ドル:ECBは据え置き、ユーロは下落
ECB(欧州中央銀行)は木曜日の会合で政策金利を0.0%に据え置くことを決定しました。会合後の記者会見でドラギ総裁は、「最近の経済データは予想より弱い」と前置きしながらも、「欧州の経済成長のリスクはほぼバランスしている」つまり、とりたてて良いというほどでもないが、決して悪いわけではないとの見解を示しました。ECBの政策の自信の表れだとして、ユーロ/ドルは1.1432ドル、ユーロ/円は128.43円まで上昇。
しかし、最近発表された欧州やドイツの重要な景気先行指数であるPMI(購買担当者指数)、IFO企業景況感、ZEW景況指数などは軒並み予想を下回る悪い結果になっています。景気先行き不安が強まるなかでECBが粛々と利上げに向けて動いていることに不安を覚えるマーケットはユーロ売りに転じ、結局ユーロ/円は127.72円まで押し戻され、ユーロ/ドルは1.1356ドルまで下落。ユーロ/ドルは年初来安値(1.1301ドル)に接近しています。(チャート2)
南アランド:ファンダメンタルの弱さ目立つ
南アフリカが24日(水曜日)に発表した中期財政政策がマーケットの不興を買っています。成長見通しを引き下げるとともに2018-19年の財政赤字が増加することを発表。さらにその先も赤字が増える弱気の見通しを示しました。
これを受けて、今週の南アランド/円は7.96円をトップに7.65円まで急落。その後の戻りも鈍い状況が続いています。(チャート3)
南アフリカは2期連続で経済成長がマイナス成長に落ち込みリセッション入りが確認されています。ムボウェニ財務相は、「赤字が止まらなければ、IMF(国際通貨基金)の援助を仰ぐことになるかもしれない」と発言。新興国通貨の見直しで今月初めには一時8円台を見た南アランド/円ですが、またも風向きが変わってきたようです。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
26日:米GDP、ドラギ総裁発言など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。