本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(10月22日)
22日のドル/円の終値は112.79円。
前営業日に比べ0.25円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- USD:クドロー米NEC(国家経済会議)委員長が批判「中国は何の努力もしていない」。トランプ大統領、トランスジェンダーの排除を検討
- OIL:サウジ・エネルギー相「オイルショックを引き起こすつもりはない」
- CNY:上海総合が大幅上昇、2,600ポイント台を回復、中国政府の景気刺激策を好感
- EUR:ドイツ連銀「ドイツの7-9月の経済成長が減速した可能性」
- GBP:英内閣は本日、ブレグジット交渉について討議する予定
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:113円が見えてきた
週明けのドル/円は朝に1ドル=112.35円を安値に反発、短期的な上値メドだった112.75円を上に抜け、NY時間には112.88円まで上昇しました(チャート1)。
マーケットのリスクオフがやや後退したことが背景。サウジ記者殺害で欧米との関係が悪化するサウジアラビアが原油価格を引き上げたなら「オイルショック」が起きるとマーケットは恐れていましたが、サウジ・エネルギー相の否定により、とりあえずリスクは後退。原油価格も69ドル台前後で落ち着きました。
また、中国政府の景気テコ入れ策を好感して、東京時間に上海総合指数が大幅に反発したことも投資家心理を上向かせることに。ただNYダウ平均株価は反落して終わっているので、株式市場が完全に安心できる状況でもありません。
113円が射程距離に入ってきたドル/円ですが、今月の高値114.55円からするとまだ円高水準。まずは今月の半値水準である113.09円をこなして、さらに113円台にステイできるかが、次の課題になるでしょう。ドル/円を持ち上げているリスクセンチメントが後退したなら、すぐに下落する不安定さも残っています。
ユーロ/円:一時130円台も、結局129円前半まで下落
ユーロはイタリア予算のニュースで上下。格付け会社ムーディーズは先週イタリアを格下げしましたが、なんとか投資適格にとどまったこと、また見通しが「安定的」だったことで最悪の事態は回避できたという評価でユーロが買われ、ユーロ/円は1ユーロ=130円台を回復しました。
イタリアのディマイオ副首相は「予算の赤字目標を削る計画はない」とする一方、「今後は財政赤字を増やさない方針」とも発言、EU(欧州連合)側との落としどころを探っている状況。予算が認められるかまだ不透明な状況でユーロの買いも勢いを失い、結局ユーロ/円は130円半ばの売りをこなせず、129円台前半まで押し戻されました。
チャートを見ると、ユーロ/円は今月の半値レベル(130.39円)前後で数回上抜けに失敗しています。この水準をこなすことができれば、センチメントはより上向きになるでしょう(チャート2)。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。