本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(10月18日)
18日のドル/円の終値は112.18円。
前営業日に比べ0.49円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
- DOW:ダウ平均株価、一時400ドル超下落。英FT株、独DAXドイツ株も続落
- EUR:オーストリア中銀総裁「ワイトマン・ドイツ連銀総裁が次期ECB総裁に適任」
- CNY:上海総合指数が約4年ぶりの安値
- USD:ムニューシン米財務長官、サウジアラビアの投資会議を欠席
- GBP:ブレグジットに進展なし。11月に予定されていた次回会合はキャンセル
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:節目の112.50円を上抜け
ドルが全体的に強いトーンになったマーケットで、ドル/円は東京時間に112.73円まで上値を更新。しかしこの水準から113円にかけては売り気配が強く、短期的な目処である112.75円を目前にして下落。113.10円をストップに置いてショートを振る短期トレーダーも観測されています。(チャート1)
株式市場は、上海株価が4年ぶりの安値に沈んだことに続き英国株、欧州株も続落、NY株式市場は再び400ドル超の大幅下落。投資家が弱気になる地合いのなかで「リスクオフ通貨」の円が買われました。NY時間のドル/円は、水曜日の安値112.02円を割り一時111.94円まで下落。次の目処は10月15日につけた10月安値の111.63円、その下は110.85円。
トルコリラ/円:節目の20円台まで回復
8月、トルコリラ/円が暴落して過去最安値となる15.56円まで売られたことは記憶に新しいですが、その後はトルコ中央銀行の利上げなどに助けられながら徐々に値を戻し、今週には節目となる20円まで戻しました。18日にはさらに20.23円まで上伸。トルコが米国人牧師の拘束を解いたことで、米国との緊張がやわらいだことがトルコリラ買いに安心感をもたらしました。(チャート2)
ECB(欧州中央銀行)は「(8月からの)ユーロ高はトルコショックが由来」と議事録に記しています。そのユーロがイタリア財政問題やドイツ政治問題で変調をきたしていることで、トルコリラの買戻しが起きていると考えられます。トルコリラ/円の次のターゲットは21.81円(8月6日)、22.87円(7月30日)。
南アランド/円:上昇もまだ勢いに欠けるか
ネネ財務相が南アフリカの闇経済を仕切る一族と接触を持っていたことで辞任したことを受け、南アランド/円は今月9日に7.52円まで下落。その後は買いが優勢になって木曜日には7.96円まで戻しましたが、今月の高値8.09円にはまだ届いていません。8.09円をクリアしたならその次は7月13日の8.50円がターゲットになります。
主要国の株安が続くなかで新興国通貨が注目されていますが、トルコも南アフリカにしても、中期的な経済問題は何も解決していません。トレンドが本格的に転換するためには、マーケットが納得するような中央銀行や政府の政策が不可欠。それまではまだ注意が必要です。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
19日:中国GDP、カナダCPI、カーニー・BOE総裁発言など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。