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今週は米国の長期金利と為替に注目。日経平均は2万3,200円まで下がるのか
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

今週は米国の長期金利と為替に注目。日経平均は2万3,200円まで下がるのか

2018/10/10
・2万4,400円台の後、米国株安を受けて下落
・今週も米長期金利と為替に注目。下値は25日線(2万3,200円水準)を守れるかどうか
・(指標)日経平均
・(指標)NYダウ
・(指標)ドル/円
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2万4,400円台の後、米国株安を受けて下落

 先週の日経平均株価は、週前半に2万4,448円まで上昇。その後、円安一服から利益確定売り優勢となって2万4,000円を割り込み、さらに米国市場で予想を上回る経済指標を受けて10年債利回りが2011年以来の3.2%を上回る結果となり、株式の割安感が弱まりました。
NYダウは8日ぶりに大きく下落し、10月5日(金)の日経平均株価は▲191円の2万3,783円と3日続落で引けました。

 1日(月)は、前週末の米国株高と円安基調を受け、+53円の2万4,173円で寄り付き、一時+186円の2万4,306円と、ザラ場での年初来高値を更新しました。急ピッチな上げに対する警戒感から上げ幅を縮小する場面ありましたが、終盤にかけて持ち直し+125円の2万4,245円と続伸しました。 

 2日(火)は、前日の米国市場で、米国とメキシコ・カナダが新しい北米自由貿易協定で合意したことが好感され、NYダウは大きく上昇。これを好感して+130円の2万4,276円で寄り付きました。一時+202円の2万4,448円まで上昇。しかし、利益確定売りに前引けは▲0.3円の2万4,245円と小反落でした。

 後場になると持ち直してプラス圏の動きとなって堅調に推移していましたが、大引けにかけて再び上値が重くなり+24円の2万4,270円と、連日の年初来高値で3日続伸となりました。

 3日(水)は、円相場の弱含みから利益確定売り優勢となり、▲51円の2万4,219円で寄り付き、前場は小安い水準の動きとなっていました。後場になると輸出関連株主導で一段安となり、一時▲240円の2万4,030円まで下げ、終値は▲159円の2万4,110円と4日ぶりの反落でした。

 4日(木)は、前日のNYダウが連日の史上最高値更新。114円台半ばの円安進行となったことで、+131円の2万4,242円で寄り付き、その後は時間外での米国株先物が下落しました。
日経平均も下落に転じ、前引けは▲56円の2万4,054円でしたが、後場になると心理的フシ目の2万4,000円を割り込みました。一時▲187円まで下げ、▲135円の2万3,975円で引けました。

 為替は1ドル=114.40円台でしたが、円安効果よりも米国の長期金利上昇からの株安が気になっていました。

 5日(金)は、前日の米国市場で好調な経済指標の発表を受けて、10年債利回りが3.2%台と、2011年以来の水準と世界的金利上昇懸念が発生。リスク回避の円買い・ドル売りとなり、NYダウは8日ぶりの下落、一時300ドルをこす下げとなりました。

 これを受けて▲193円の2万3,781円で寄り付き、一時▲245円の2万3,730円まで下落し、終値は日銀のETF(上場投資信託)買い期待もあり下げ渋り、▲191円の2万3,783円と3日続落となりました。

 5日(金)の米国市場は、9月の雇用統計で非農業部門雇用者数と失業率が予想を下回ったことで、3指標はマチマチの動きで始まりました。しかし、10年債利回りが7年5カ月ぶりに3.248%まで上昇。株式の割高感が強まりNYダウは一時▲325ドルの2万6,301ドルまで下落しました。為替も1ドル=114.08円から113.56円まで下落し、113.68円で引け、そのためシカゴの日経先物は▲160円の2万3,660円となりました。

 日本が祭日で休場の8日(月)は、米国市場は長期金利の高止まりから、NYダウは一時▲223ドルの2万6,223ドルまで下落するものの、その後、買い戻され+39ドルの2万6,486ドルの小反発となりました。しかしハイテク株は軟調で、ナスダックは▲52Pの7,735Pと3日続落し、為替も113.15円の円高にふれており、そのためシカゴの日経先物は▲195円の2万3,625円となっていました。

 

今週も米長期金利と為替に注目。下値は25日線(2万3,200円水準)を守れるかどうか

 今週も引き続き、米長期金利が焦点となります。これまでの長期金利の上昇は、米国経済の堅調さを示すもので、米国株式にとってはプラスでした。また、ドルも買われて円安となり、日経平均をサポートする動きとなっていました。

 ところが先週は、約7年ぶりの長期金利の上昇スピードが速すぎると米経済に悪影響がでると警戒感が広がり、株式が売られドルが売られる形となっています。米国の現状の経済指標を見る限り堅調であり、FRB(米連邦準備制度理事会)も今のところ来年度も利上げ方針が維持されていることで、いったんの調整と思われます。

 日経平均も米長期金利と為替の動向に影響を受けますが、大きく下げたところは買いチャンスといえます。先週の予測では、NYダウの2万7,000ドル、日経平均の2万4,500円を目先の上値とし、利食い優先で次の下げを待つとしました、短期売買の場合は早くもそのチャンスが訪れてきました。 目先の下値は25日移動平均線(2万3,200円水準)で、ここを切ると2万3,000円が心理的フシ目になります。そこまで下げると買いチャンスと考えます。

 9日(火)は、8日のチグハグな米国株式や上海株式の急落を受け、▲233円の2万3,550円で始まり、円高進行も重しとなって2万3,500円を割り込みました。前引けにかけて下げ渋ったものの、後場は再度軟化し、大引け近くで一時▲341円の2万3,442円まで下落。
終値は▲314円の2万3,469円となりました。押し目買いチャンスが近づいてきているといえます。

 

(指標)日経平均

 今週の日経平均は、米長期金利が焦点となり、長期金利の上昇から日米の金利差拡大期待を背景に円売り・ドル買いとなれば株式は上昇し、長期金利の上昇が早すぎるとの見方が続けば米株価の下落となり、日経平均も連動することになります。

 

(指標)NYダウ

 先週末の米国の雇用統計も、全体としてみれば堅調な内容であったことで、引き続き長期金利の上昇が継続すれば株式市場は上値の重い展開となり、ドル買いも一服となることが想定されます。

 基本的には米中貿易摩擦への懸念が背景にあり、長期金利が上昇すれば警戒感から株式市場ももみあいとなると考えられます。引線の終値で2万6,383ドル以下で引けると短期の売転換出現となり、調整が長引くことになります。逆に2日の2万6,824ドルを終値で上回れば2万7,000ドルを試す動きとなります。

 

(指標)ドル/円

 今週は、先週の長期金利の上昇からの警戒感から株が下落となって債券も売られましたが、NYダウが落ち着けばFRBは2019年度も利上げ方針を維持する予定ですので、日米金利差からみるとドルの下値は限定的といえます。かといって上値も限定的で、1ドル=115円水準は当面の上値抵抗となるところです。今週のレンジ112.5~114.5円。

 

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