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昨日は『体育の日』。1966年の制定以降、10月10日で始まり、現在は10月の第2月曜日になりました。日は変わっても、10月に『体育の日』があることは、多くの皆さんが自然な事と受け止めているのではないでしょうか。なんといっても、秋は気候が穏やかで、スポーツに向いている時期と言えます。この機に、日本人が運動にどのように取り組んでいるのか、そして日常生活や老後の生活に与える影響などを見てみましょう。

 

【ポイント1】緩やかに伸びるスポーツ関連への支出額

単身女性では大きく増加

 気候が穏やかな秋はスポーツに向いた時期ですが、総務省統計局の家計調査によると、年間でスポーツ関連支出額※が最も多いのは3月から5月の春です。これは新学期の始まりが影響していると見られます。

 また、過去10年の年間の同支出額は、2017年は3万6,810円と、10年前から3.5%増加しました。中でも、その支出を大きく増やしているのは単身女性で、同期間で、21.6%増となっています。近年、「山ガール」や「美ジョガー」が新語・流行語大賞のノミネート語となり、女性の健康志向の高まりが感じられますが、それが数字になって表れていると言えそうです。(※運動用具、スポーツ月謝、スポーツ施設使用料、スポーツ観戦料の合計)

 

【ポイント2】いかに健康に長生きするかが充実した老後を過ごすポイント

 新語・流行語大賞といえば、昨年は、「人生100年時代」がノミネート語となりました。直近のデータでは、男性の平均寿命は81.09歳、女性の平均寿命は87.26歳に延び、「人生100年時代」は着実に近づいているようです。

 一方で、健康寿命は、男性は72.14歳、女性は74.79歳で、平均寿命とは10歳前後の開きがあります。長く生きられるようになった現代において、いかに“健康に長生きするか”が、充実した老後を過ごすポイントと言えそうです。

 

【今後の展開】運動習慣で生活の充実度を高めましょう!

 スポーツ庁は毎年、体力・運動能力に関する調査結果を発表しています。これによると、日常的に運動している人は運動・スポーツのストレス解消効果を感じているほか、生活が充実している割合が多い、との結果が出ています。日常の運動習慣と生活の充実度には密接な関係性があると言えそうです。

 加えて、65歳から79歳の高齢者においては、運動習慣がある人ほど、休まないで歩ける時間が長く、それだけ活動的に生活することができると言えそうです。無理のない自分に合った運動を続け、健康で充実した生活を送りたいですね。