本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(10月2日)
2日のドル/円の終値は113.69円
前営業日に比べ0.29円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
- USD:アマゾンが最低賃金を時給15ドルに引き上げ
- USD:パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長「米国経済は驚くほど良い」
- USD:トランプ米大統領に今度は脱税疑惑
- EUR:イタリア下院予算委員長ボルギ氏「イタリアがユーロ圏を離脱すれば経済は良くなる」
- GBP:ノーディール・ブレグジット(合意なき離脱)なら英国の生産を停止。トヨタが明言
- AUD:RBA(豪準備銀行)は政策金利を1.5%に据え置き。利上げ急がず
- NZD:NZ企業信頼感指数が大幅悪化。7-9月期のNZ経済減速を確認
- JPY:第4次安倍改造内閣が発足
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:113円台に下落
5営業日連続で高値を更新しながら114円台まで登りつめたドル/円は、この日ついに記録をストップ。114.02円をトップに欧州時間には113.53円まで下落しました。円に特別な理由があったわけではなく、ユーロ/円や豪ドル/円の急落に引きずられました。(チャート1)
ユーロ:イタリア危機で大幅下落
ユーロ/円は急落。132円から下げて131円を下抜け、一時は130.71円まで売られました。また、ユーロ/ドルは、1週間前には1.18ドルをチャレンジしていたのに、この日は1.15800ドルを高値に1.1400ドル台目前の1.1505ドルまで下落。(チャート2、3)
EU(欧州連合)は欧州債務危機の苦い経験をもとに、加盟国の過剰な財政赤字を未然に防ぐため財政規律を強化しているのですが、イタリア政府はこれに逆らって、2019年度の予算の赤字をGDP比2.4%とする財政赤字の拡大方針を打ち出しました。財政刺激策を用いて経済成長を促すというのがイタリアの言い分。しかしイタリア経済は低成長が続いているうえすでに巨額の債務を抱えているため、ゆるい財政計画は中長期的にGDP比の赤字をさらに拡大させるとの懸念があります。
ユンケル欧州委員長は、「われわれ(EU)はギリシャ危機を繰り返さないためにありとあらゆる努力をしてきた。それなのに、今度はイタリアが二の舞を演じようとしている」と非難。一方、イタリア連立与党同盟で下院予算委員長のボルギ氏は「イタリアが自国通貨を持てば、大半の問題は解決する」とユーロ離脱を匂わせました。(後に否定)
格付け会社ムーディーズは「現在のポピュリスト政党のもとでは、抜本的な構造改革は無理」と指摘しています。ただ、「イタリアのユーロ離脱の可能性はない」との見解。いずれにしても、イタリアvs.EUの争いはしばらく続きそうです。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
3日:トルコCPI、欧州PMI、ADP雇用データ、パウエルFRB議長発言など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。