金に投資するには?

ポピュラーなものとしては、純金積立金に投資するETFを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ただし、一つ注意してほしいのは、これらの金融商品には為替リスクが含まれているということです。金の価格は米ドルベースであることから、金価格が上昇しても、円高が進めば、リターンは相殺されてしまうのです。良く言えば、金のリターンと為替のリターンで分散が働き、より安定的な値動きが期待できると捉えられますが、悪く言えば、金本来の分散効果が薄れてしまうと捉えることもできます。金の分散効果をそのまま享受したいならば、為替ヘッジ付きの金関連ファンドに注目すると良いでしょう。

表1:ファンドアナリストが注目する金関連ファンド

ファンド名 投資対象 為替リスク 概要
ピクテ・ゴールド 金(ゴールド) ヘッジあり 金の現物に投資するとともに為替ヘッジを行い、米ドル建ての金価格の値動きを概ねとらえることを目指します。ノーロードで、為替ヘッジありの金関連ファンドのなかでは、実質的な運用管理費用が最も低い水準です。
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) 金(ゴールド) ヘッジあり 金のETF「SPDRゴールド・シェア」に投資するとともに為替ヘッジを行い、米ドル建ての金価格の値動きを概ねとらえることを目指します。ノーロードで、実質的な運用管理費用も低い水準です。
ブラックロック・ゴールド・ファンド 金鉱株 ヘッジなし 南アフリカ、オーストラリア、カナダ、アメリカ等の金鉱企業の株式に投資します。金価格の変動による収益機会を捉えることを目指します。金に投資するファンドよりも大きな値動きが特徴です。