2009(平成21)年8月3日

裁判員制度下で第1号初公判

  2009(平成21)年8月3日、裁判員制度下で第1号となる裁判の初公判が開かれました。有権者から無作為に選ばれた市民が、東京都内で同年5月1日に起きた殺人事件の裁判員として審理に参加し、6日に被告人に対して有罪判決が言い渡されました(2010年に最高裁が上告棄却し有罪確定)。

 裁判員制度は政府の司法制度改革の目玉として導入されました。法律の専門家だけの審理で職業裁判官が下した判決が市民感覚とずれていると、やがて裁判制度への信頼感が失われかねないためです。

 裁判員法と呼ばれる「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」は2009年5月21日に施行されました。その約2カ月半後、裁判員を含めた審理が始まったのです。

 裁判員は、プロの裁判官とともに証拠調べをして、有罪か無罪か、量刑はどの程度かを判断する重責を担います。ただ、裁判員の公判開始後の心理的負担の大きさや、辞退率の高さが問題となっています。裁判員が示す量刑は重くなりがちで、被告人の利益を損ねているとの指摘もあります。

 

2009年8月3日の日経平均株価終値は

10,352円47銭