今年の株式市場は乱高下を繰り返しているため、投資を始めたばかりのみなさんの中には、落ち着かない気持ちで過ごしている方が少なくないと思います。今日は、相場のブレが激しくても、気持ちはブレずに資産運用を続ける方法をご紹介します。

乱高下を歓迎できるようになる? 積立投資がいい理由

 株式市場が派手に乱高下しても気にならないようにするためには、「相場を見ないで機械的に購入する」ことがおすすめです。投資信託を積み立てで購入していく方法がこれにあたり、「つみたてNISA」と「iDeCo」は、まさに積み立て投資を活用するために作られた制度です。

 積立投資派にとっては、実は、相場が乱高下することは有利になります。毎月一定額を機械的に買い付けると、価格が割高な月は少ない量を買い、価格が下落すると多く購入することができます。

 つまり、値下がりした時には自動的にたくさん買えるため、買い付け単価を下げた上手な買い方ができるのです。これを専門用語で「ドル・コスト平均法」と言います。

 乱高下するということは、本来の適正価格から激しく値下がりすることがあるわけですから、積み立て派はドンと構えて、「お、今月は安く買い付けできてラッキー!」と前向きに考えればよい訳です。相場といっしょにいちいち気持ちまで乱高下したくない方は、10年以上地道に続けるつもりで積立投資をするのが良いです。