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なぜ投資がうまい人は「悲観で買う、楽観で売る」ができるのか?
白石 定之
資産運用するなら押さえておきたい“投資家心理”
中学3年から証券投資を始めた著者が、29年間証券に関わってきた経験から、「資産運用の成否は“心”で決まる」と言っても過言ではないくらいに重要と見ている “投資家心理”について解説…

なぜ投資がうまい人は「悲観で買う、楽観で売る」ができるのか?

2018/10/11
・失敗する人の心理は、下がると「怖い」、上がると「焦る」の繰り返し
・うまくいかない本当の問題の正体は自らの“一喜一憂”
・「人皆西へ行けば東に行け」
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 日経平均株価が大きく下がった日…。
 皆さまの中には、「資産状況を見るのが怖い…。どのくらい下がっているのかを見た時に、さぁーっと血の気が引くのがわかるので、できれば見たくない。でも見ないわけには…」という方もいるのではないでしょうか。

 失敗する人の心理は、下がると「怖い」、上がると「今買わないと乗り遅れるかもしれない」、そして、買って下がるとまた「怖い」の繰り返しになっているように見えます。結果として、ワァー、ギャーと騒ぎながら「下がると怖いので売ってしまい、上がると焦って買ってしまう」を繰り返して、相場が波乱状態にある中で資産を減らしていってしまうのです。

 

損する理由は、銘柄のせいでも、相場のせいでも、政治のせいでもない

 うまくいかない人は、うまくいかない本当の問題の正体が自らの“一喜一憂”の心理にあることに早く気付くことです。あなたの資産が減ったのは、保有している銘柄(企業)のせいではありません。トランプ米大統領のせいでも安倍首相のせいでもありません。少々言葉がきついかもしれませんが、あなたのせい(心の問題)です。

 しかし、決してあなたが悪いと言っているのではありません。あなたの心の問題だとしたら、あなた次第で何とでもなるということです。トランプ大統領や安倍首相のせいだとしたら、それこそ大変です。トランプ大統領や安倍首相があなたの資産のことを考えてくれるでしょうか?

「そうか、自分は自らの一喜一憂に踊らされていただけだったんだ!」

 そう心の底から思えた時に、初めて冷静さを取り戻すことができるでしょう。

 

「人皆西へ行けば東に行け」 

 相場の神様 本間宗久翁の言葉に「人皆西に行けば東に行け」があります。別の言い方をすると、「悲観で買い、楽観で売れ」ということです。マーケットが下落して多くの人が悲観になり、怖くなっている時に買って、マーケットが上昇して多くの人が楽観的になり、ワクワクしている状態時に売りなさいということです。中長期の視点でみた場合に、「悲観で買い、楽観で売る」ほうがパフォーマンスが上がるように皆さまも思えるのではないでしょうか。その逆の「楽観で買い、悲観で売る」を繰り返したら、資産をどんどん減らしていってしまうだろうことは想像に難くないでしょう。

 皆が「不安だ」と言っている時に、自分だけ逆の動きをする(買い向かう)のは怖いですし、勇気がいることでもあります。多くの人が「不安だ」と言っていたら、普通は「やっぱり不安だよね。まだ下がるよね」となってしまうのです。マーケットが下がっている時は、ネガティブなニュースで溢れているので、情報収集すればするほど不安になってしまい、下がれば下がるほど怖くなって売りたくなってしまうのです。

 ただ、大衆が悲観の中、勇気をもって買い向かった結果、パフォーマンスが上がり、「そうか、みんなが不安になっている時に買ったほうがいいんだ」ということを心底体感したら、その後は大衆の逆を行く(悲観で買い、楽観で売る)ことに抵抗がなくなるでしょう。投資でうまくいっている人は少ないとよく言われますが、そのゆえんはここにあります。うまくいっている人は大衆とは逆なのです。少数なのです。

「人皆西に行けば東に行け」
 投資で成功していくためにはこのスタンスはとても重要だと感じています。少なくとも自らが一喜一憂している状態の中で判断しないことです。波乱相場で多くの人が不安になり一喜一憂している時に一緒に一喜一憂せず、自らの怖れと向き合い、平常心をもって臨んでいくことを心掛けていってください。このことがきっとあなたの中長期的な証券投資での成功につながるでしょう。

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