本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(7月9日)
9日のドル/円の終値は110.82円
前営業日に比べ0.34円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- GBP:デービス・EU離脱担当相が辞任。メイ首相のブレグジット計画に抗議
- GBP:ボリス・ジョンソン外相が辞任
- USD:ポンペオ米国務長官が訪朝も、北朝鮮の非核化に具体的進展なし
- TRL:エルドアン政府、トルコ中央銀行法を改正へ。金融政策への介入強める
- EUR:ドラギECB(欧州中央銀行)総裁「来年夏までは金利を据え置く」
- EUR:ノボトニー・オーストリア中銀総裁「ECBは目標をほぼ達成した」
- EUR:クーレECB理事、次期ECB総裁候補として浮上
主要指標終値
本日の注目通貨
ポンド:ブレグジット路線対立でメイ首相は辞任も
ポンド/ドルは急落。東京時間に1.3362ドルまで上昇したあと、NY時間に1.3189ドルまで下落しました。EU(欧州連合)離脱方針を巡り、英与党内部の対立が鮮明になっていることが背景。ハードブレグジット派の閣僚の辞任が相次ぐ一方で、ソフトブレグジット路線のメイ首相は不信任案提出の瀬戸際まで追い込まれています。
先週金曜日、メイ首相は英国首相の公的別荘であるチェッカーズで閣僚会合(チェッカーズ・サミット)を開き、英内閣はソフトブレグジット路線でいくことを合意、発表しました。
これを好感して、週明けのポンドは東京市場オープンとともに上昇。離脱交渉の責任者であり、ハードブレグジット派のデービスEU離脱担当相が辞任を表明しましたが、ソフトブレグジットを進めるには良いことだとしてマーケットの反応は限定的で、欧州時間序盤には1.3362ドルの高値をつけました(チャート1)。
ところが、NY時間になってボリス・ジョンソン外相が辞任したことが伝わると急落。ジョンソン氏は、EU離脱の英国民投票を煽った人物であり、筋金入りのハードブレグジット派。メイ首相を辞任に追いやり、代わって保守党党首に狙うのではないかとの懸念でポンド/ドルは1.3189ドルまで売られました。
ポンド/円は147.62円から146.09円まで急落(チャート2)。
メイ首相が解散総選挙を実施したなら、労働党に政権が奪われる可能性もあり、保守党議員が不信任案を出せないだろうとの見方もあります。ポンド/ドルも1.3250まで反発。
メイ首相のブレグジット計画については、EU側はこれを「受け入れ難い」と断じています。先が見えない状況のなかで、果たしてBOE(英国中央銀行)が8月に利上げできるのかということも気になります。
ドル/円:イベント後もレンジ抜け出せず
米国は先週、中国に対して340億ドル規模の制裁関税を発動しました。しかし、中国の対応が比較的冷静だったことや、新たなニュースが入ってこなかったことで、週明けのマーケットは様子を伺いながら買戻しに動き、ドル/円は110.90円まで上昇。ダウ平均株価が300ドル超上昇したことも後押しになりました(チャート3)。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
10日:カナダ銀行政策金利、ECB議事録、米CPI(消費者物価指数)、中国貿易収支 など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。