本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(7月3日)
2日のドル/円の終値は110.87円
前営業日に比べ0.16円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
- MXN:メキシコに反米・左派の大統領が誕生
- EUR:移民問題めぐり、メルケル連立与党内で対立。内相が辞任を表明(のちに撤回)
- TRL:トルコリラ堅調。週末発表される新閣僚の顔ぶれに期待
- USD:トランプ大統領「EUは中国と同じくらいひどい」
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:一時111円に乗せる
週明けのドル/円は堅調スタート。6月の1カ月間、一度もつけることのなかった111円をあっさりとクリアして5月22日以来の高値となる111.06円まで上昇。ただその後は日経平均が500円超下げたことで110.60円まで差し戻す場面もありました(チャート1)。
米中貿易戦争がマーケットの雰囲気を重くしています。このままでいくと、トランプ政権は中国に対する制裁関税を7月6日発動することになるわけですが、当然FXマーケットは、このことを知っています。知ったうえで、なお111円まで上昇したことは心に留めておく必要があるでしょう。
しかし、人民元が受けている影響は大きく、先月の下げ幅(人民元安)は、中国が1994年に管理変動相場制に移行して以来の大きさとなっていています。中国も黙っているわけではなく、対抗措置としてテスラやフォードの自動車などにに報復関税をかけるよう準備をすすめており、今後は米国経済やドル/円への影響が心配されます。
ユーロ/ドル:ドイツ政治不安はいったん回避
先週のEU(欧州連合)首脳会談で一応決着したと思われた難民問題がドイツ国内に持ち越され、週末にはメルケル与党の連立相手の党首でもあるゼーホーファー内相が辞任をほのめかしていました。これを受けてユーロ/ドルは一時1.1591ドルまで下落しました(チャート2)。
NY時間夕方になり、メルケル首相との協議後、ドイツ政府の分解を回避するという政治判断もあって辞任撤回が伝わると1.1648ドルまで反発。ただ移民問題が解決したわけではなく、夏以降はイタリアなど他の国からもこの問題を巡り不協和音がきこえてくることになりそうです。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
3~6日:RBA政策金利、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、米、カナダ雇用統計、米貿易収支など
RBA(豪州準備銀行)政策金利発表
RBAは3日の会合で政策金利を1.5%に据え置き、「中立」的見通しを維持する見通しです。豪州の雇用市場の労働賃金の上昇とインフレ加速がはっきりと確認できるまで、RBAは現行の金利水準を維持する方針。
前回の会合の声明では、これまであった「次に政策変更をする場合、利上げとなる可能性」という文言が削除されていました。RBAの政策スタンスが弱気に変わったわけではありませんが、現状では利上げする要因も見当たりません。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。