本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.42

下値メドは109.58

今朝の天気マークは「くもり」

天気の判定基準くわしくはコチラ

 

毎ヨミ!FXトップニュース(6月22日)

22日のドル/円の終値は109.99円

 前営業日に比べ0.02円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。

  • OIL:OPEC(石油輸出国機構)増産合意も予想より量少なく、原油価格が逆に大幅上昇
  • USD:ドイツを狙い撃ちか、トランプ大統領がEU(欧州連合)の輸入自動車に20%の関税を検討
  • EUR:ドイツで解散総選挙の可能性。連立与党分裂の危機で
  • EUR:イタリアが過激化。サルビーニ副首相「移民はこれ以上1人も受け入れられない」
  • CAD:7月利上げ期待が後退。消費者物価指数と小売売上高が予想より悪い結果

主要指標終値

 

本日の注目通貨

トルコリラ/円:選挙結果を受けて急上昇

 週末トルコで行われた総選挙と大統領選は、現時点でエルドアン大統領の得票率が過半数を超え勝利はほぼ確実な状況です。トルコの政治体制は、議院内閣制から大統領制に移行することになり、エルドアン氏の権限はさらに強化されることになります。

 週明け東京市場でトルコリラ/円は、トルコリラ高方向に窓を開けてオープン。先週末の終値(23.46円)に比べて0.40円近く高い23.82円まで上昇しました。(チャート1)

 先月トルコリラが急落して過去最安値を更新したのは、米国の利上げによる投資マネーの流出や原油高による経済の急速な悪化という対外的要因もありましたが、政治的な不透明感が大きかったことがあります。したがって、今回の選挙でエルドアン大統領の再選が確実になったことで、政治不安はとりあえず取り除かれ、トルコリラにとってはプラス、買い材料になりました。

 しかし、トルコリラにとって良いことばかりかというと、決してそうではありません。むしろ新たな問題を心配することになりそうです。それはトルコ中央銀行の独立性です。エルドアン大統領は選挙前から、CBRT(トルコ中央銀行)の金融引き締め政策を苦々しく思っていて、「(選挙後は)金融政策に積極的に関与していく」と公言していました。大統領制の下でさらに権限を強化したエルドアン氏が中央銀行に利下げを要求することは確実と見られています。

 とはいえ、トルコリラ/円がなんとか下げ止まっているのは、CBRTが緊急利上げをして支えているからです。CBRTがエルドアン大統領の圧力に屈して利下げに追い込まれた場合、トルコリラ/円が再び過去最安値の更新に向かうことも考えられます。

 トルコリラには高金利の魅力があります。政治や金融政策の見通しがはっきりすれば、キャリートレード通貨として再び注目を浴びることになるでしょうが、今しばらくは慎重な取引をしたいと思います。

 

ドル/円:110円を挟んでレンジ取引

 週末金曜日のドル/円は、大きな米指標の発表がなかったこともあって、110.22円から109.77円までの比較的狭いレンジで小動き。111円を狙う勢いはなく逆に高値が次第に切り下がっています。(チャート2)

 今週のピボットは110.10円。サポートは109.44円、108.89円。レジスタンスは110.64円、111.30円。

 6月のこれまでの高値は110.90円、安値は108.72円。先週の終値は前々週に比べ0.68円のドル安/円高でした。6月のこれまでの値幅は2.18円で、1日の平均値動きは0.65円。2018年の高値は113.37円、安値は104.61円。半値レベルは108.99円。

 

天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」

当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」

反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」

終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

 

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。