本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(6月21日)
21日のドル/円の終値は109.96円
前営業日に比べ0.39円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
- USD:ミネアポリス連銀総裁「減税に長期的効果があるか疑問」
- CHF:SNB(スイス国立銀行)、政策金利をマイナス0.75%に据え置き
- CHF:SNB声明「マイナス金利政策と為替介入は依然として必要」
- GBP:BOE(英国中央銀行)、政策金利を0.5%に据え置き
- GBP:BOE議事録「(9名のうち)3名が利上げ支持」。前回は2名
- EUR:イタリア新政権の閣僚にユーロ懐疑派の議員を登用
- OIL:イラン「OPECで増産合意できるとは思えない」
主要指標終値
本日の注目通貨
トルコリラ/円:トルコ選挙はここに注目
週末24日に、トルコの総選挙が行われます(チャート1)。
選挙はエルドアン大統領率いる与党AKP(公正発展党)連合と最大野党CHP(共和人民党)を中心とする野党連合の対決になりますが、要は与党連合が国会の多数派を維持できるかということです。事前予想では与党がリードしていますが、世論調査は拮抗していて、どんでん返しもありえます。
そのカギを握るのは、クルド系政党HDP(国民民主主義党)といわれています。HDPが選挙で躍進して野党連合と手を組むことになると、トルコ国会の与野党の議席が逆転する可能性があります。
考えられるシナリオとしては、
1.エルドアン大統領が続投。与党連合が国会多数派(現在と変わらず)
2.エルドアン大統領が続投。野党連合が国会多数派
3.新大統領誕生。野党連合が国会多数派
2になるか3になるかは、大統領の決戦投票が行われる7月8日まで持ち越されることになります。いずれにしても、1以外になった場合にはトルコの政治が混乱して、トルコリラがさらに下落するリスクが高まるでしょう。
とはいえ、エルドアン大統領が勝利した場合でも、マーケットが政治的安定を評価するのか、それとも中央銀行の独立性を懸念するのかで意見が分かれています。
以上が選挙のポイントです。それぞれを確認しながらトルコリラの動きをフォローしたいと思います。マーケットの方向がはっきりするまでは慎重なスタンスの取引をおすすめします。
ドル/円:111円手前でストップ109円台へ下落
東京時間のドル/円は円安に動き、今週これまでの高値となる110.76円まで上昇。日銀の布野審議委員が日本の物価に下振れリスクがあると述べたことが理由となりました。ところが、またも111円の手前で失速。
貿易戦争が続く中、この日の経済指標も冴えず、NY時間には米国経済のピークアウトにおびえる声も出始めてダウ平均株価が190ドル超下落。ドル/円も大幅下落して、110円を下抜いて109.83円まで売られました(チャート2)。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
22日:ドイツPMI、欧州PMI、カナダ小売売上高、カナダCPI
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。