本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(6月20日)
20日のドル/円の終値は110.35円
前営業日に比べ0.28円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- USD:パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長「貿易政策がFRB見通しに変更を生じさせる可能性」
- USD:米国、国連人権理事会を離脱。「イスラエルに対する偏見」が理由
- JPY:黒田日銀総裁「米中通商問題は日本経済に著しく影響を与えるだろう」
- JPY:日銀議事要旨「物価2%になお距離、極めて緩和的な金融政策維持が必要」
- EUR:ドラギ総裁「貿易摩擦と保護主義はどれも非常にネガティブなもの」
- EUR:ノボトニー・オーストリア中銀総裁「(欧米金利差の観点で)ユーロはドルに対して下落する」
- EUR:利上げは7月か9月か。「2019年夏」の定義巡ってECB理事で意見の相違
- GBP:英下院、EU離脱法案の修正法案を否決
- OIL:EIA(米エネルギー情報局)石油在庫統計、原油は591.4万バレルの取り崩し
- ZAR:5月CPI(消費者物価指数) 前月比0.2%、予想下回る
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:110円台で小動き
この日のドル/円は東京時間の109.86円が安値。米長期金利が強含んだことで、NY時間になって110.45円まで上昇しました。(チャート1)
米中貿易戦争に関する新たなニュースはありませんでしたが、積極的に買い進める状況でもなく、上値が重い状況は変わらず。ポルトガルのシントラで開催された中央銀行の会合では、日米欧の中央銀行のトップが貿易戦争が世界経済に与える悪影響を共有しました。
ポンド:ポンド/ドルが年初来安値
ブレグジットを巡る不透明感を嫌気して、ポンド/ドルは年初来安値の1.3147ドルまで下落しました。ポンド/円も今週19日に144.39円まで下落して今年の安値圏で低迷。ただこの日は145.63円までやや反発しています。(チャート2、3)
BOE(英国中央銀行)は、本日の会合で政策金利を現行の0.5%据え置く見通し。BOEが5月の会合で予想を覆して利上げを見送ったのは、第1四半期の経済指標が低迷していることが理由でした。
カーニーBOE総裁は、景気の減速は悪天候による一時的なものだとして夏以降の利上げに含みを持たせましたが、ここ最近の英国の経済指標は軒並み悪化。5月の鉱工業生産は前月比マイナスに転じ、貿易収支は赤字幅が拡大しています。雇用市場は、失業率こそ横ばいだったものの、賃金上昇の兆しは見えないまま。BOEは堅調な雇用市場を頼みにしていただけに、このままでは判断が甘かったとして、経済見通しの下方修正を迫られる可能性があります。
この日はEU(欧州連合)離脱法案の修正案が英下院で否決されましたが、ブレグジットを巡り英国会内では対立が続いている状態。現状では利上げのハードルはかなり高いといえます。
本日の注目イベント
21日:BOE政策金利、スイス国立銀行政策金利
SNB(スイス国立銀行)は、政策金利である3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値を▲0.75%に据え置く見通し。SNBが利上げを考える際に最も気にしているのはECB(欧州中央銀行)の動向です。そのECBが今月の会合で2019年夏まで金利を据え置くことを明言したので、SNBは利上げを急ぐ理由がなくなったといえます。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。