本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(6月14日)
14日のドル/円の終値は110.61円
前営業日に比べ0.27円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- EUR:ECB(欧州中央銀行)、政策金利を0.00%に据え置き。市場予想通り
- EUR:ECB、2019年夏まで政策金利を据え置き
- EUR:ECB、量的緩和を12月に終了。10月から資産購入額を減額
- EUR:ECB 、2018年と2019年のインフレ見通しを上方修正
- EUR:ドラギECB総裁「イタリアは国内問題。他国に波及することはない」
- TRL:週末の選挙でトルコのエルドアン大統領の与党が過半数割れか。トルコリラの動きに注意
- USD:トランプ米大統領、対中関税措置リストを週末に発表か。貿易戦争が激化
- AUD:5月就業者数は予想下回る。RBA(豪州準備銀行)が利上げする理由見当たらず
- GBP:5月小売売上高 前月比+1.3%、予想上回る。好天とロイヤルウェディングで消費伸びる
主要指標終値
本日の注目通貨
ユーロ:ドラギ総裁「あと1年は利上げしない」
ユーロ/ドルは、ECBが「資産買入れの量的緩和を12月に終了する」と発表したことを好感して1.1850ドルまで急騰しました。しかしすぐに方向転換するとその後は一度も振り返ることなく1.17ドルを下抜け。今月の安値も通り越してNY時間午後には1.1574ドルまで売られました(チャート1)。
ユーロ/円も同じ状況で、130.35円をつけてからほぼ一直線に128.05円まで下落(チャート2)。
ユーロ急落の理由は、ECBの量的緩和終了から利上げまでが、マーケットが期待するスピード感に比べてゆっくりすぎている、ということです。ECBは「2019年夏まで政策金利を据え置く」との見解を示しましたが、FRB(米連邦準備理事会)は、それまでの間に3回ないし4回の利上げを実施する可能性があるわけですから、米欧の金利差が拡大することは明らかです。
ただし、ECBがインフレ見通しを上方修正していること、ドラギ総裁がイタリアの政治問題は、「ローカルな出来事で他の国に波及しない」と述べていることは重要です。決してECBの金融政策が弱気に後退したわけではないことに十分に留意する必要があるでしょう。
ドル/円: 111円に戻せるか
FOMC(米連邦公開市場委員会)後のドル/円は、米国が利上げをして、さらに年内あと2回の追加利上げの可能性を示したにもかかわらず覇気はなく、欧州時間に110円を割って一時は109.91円まで下落。しかし、ドルが欧州通貨に対して買われたことに助けられて110.69円まで戻しました(チャート3)。
日本銀行は本日の会合で、金融政策の現状維持を決定。短期金利ではマイナス金利政策、長期金利では10年物国債の金利が概ね0%程度で推移するように操作するYCC(長短金利操作:イールドカーブコントロール)政策を続けると見られます。日本のインフレ期待が落ち着いている状況で、日銀が政策を強気に変更する理由はありません。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
15日:日銀会合、黒田総裁発言、ユーロCPI
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。