本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(6月12日)
12日のドル/円の終値は110.37円
前営業日に比べ0.33円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- 米朝会談:トランプ米大統領、米韓合同軍事演習の中止を示唆
- 米朝会談:北朝鮮は完全な非核化へ向けた努力を約束。ただし具体策なし
- 米朝会談:米朝共同声明、拉致問題には触れず
- GBP:5月失業率2.5%、前月比横ばい
- USD:5月CPI(消費者物価指数)前月比0.2%、予想と変わらず
主要指標 終値
本日の注目通貨
ドル/円:今日、米利上げへ
米朝首脳会談前から買われ始めたドル/円は、109.94円を安値に110.49円まで上昇。東京時間夕方の共同声明発表前後からは軟化し始めましたが、110円台前半でサポート。NY時間午後になって反発しましたが、再び110.50円手前で止められました(チャート1)。
米朝会談の実現によって、朝鮮半島の緊張は大幅に緩和するとの評価があります。しかし、日本や世界が期待していたほどの実質的な成果は見られず、トランプ大統領のパフォーマンスショーで終わった感も強く残ります。ドル/円が110円台にとどまりながらも、111円まで上昇しなかった、というのがマーケットの正直な評価だと思います。
市場の関心は、すでに今夜のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向いています。
FOMCは今夜の会合で、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.50~1.75%から1.75~2.00%に引き上げる方針。FOMCは今年3回利上げするというのがマーケット予想の主流で、同時に公表されるドットチャート(FOMCメンバーが予想するFF金利水準の見通し)も、今年あと1回の利上げ可能性を示すと考えられます。
米国の失業率が3.8%まで下がる状況で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、米経済について強気の見通しを示すことになるでしょう。ただし、今後の利上げについては「経済データ次第」との考えで、確定しているわけではないことを強調すると思われます。
ユーロ:イタリアリスクが後退
イタリアのトリア新財務相が今週、「ユーロ離脱の考えはない」「イタリアの債務削減に努める」などと発言したことで、マーケットが政党・五つ星運動、連合の新連立政権に抱いていた不安の大部分が取り除かれました。
しかし、トリア効果はすぐに消え、ユーロ/ドルは1.18ドルを維持できずに再び1.1750ドルを下抜け。
ただ、ユーロ/円は円安に支えられ一時、今月の高値に並ぶ130.27円まで上値を伸ばしました(チャート2)。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
FOMC、英CPI
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◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。