本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(6月7日)
7日のドル/円の終値は109.69円
前営業日に比べ0.50円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
- TRL:トルコ中央銀行、予想外の利上げ
- AUD:4月 貿易収支 9.77億豪ドルの黒字、予想よりやや低い
- GBP:EU離脱交渉を巡って、メイ首相とデービス離脱担当相が対立。混迷深まる
- EUR:1~3月期欧州GDP(国内総生産)確定値、前期比0.4%、前年同期比2.5%。
- CHF:5月失業率2.4%、前月より低下
主要指標 終値
本日の注目通貨
トルコリラ/円:予想外の大幅利上げ
CBRT(トルコ中央銀行)はこの日、政策金利である1週間物レポ金利を16.50%から17.75%に引き上げることを決定しました。市場予想は据え置き。CBRTは先月23日に利上げをしたばかり。また28日には政策金利を簡素化して機動的に行動できる準備を整えていました。トルコリラ/円は一時24.65円まで急上昇(チャート1)。
今回の利上げは、予想外だったこともありますが、それ以上に大きな意味がありました。まず、エルドアン大統領が難色を示す利上げを断行したことは、CBRTが中央銀行としての独立性を強くアピールしたことになります。さらに、利上げ幅は市場予想よりもはるかに大きく、インフレ退治に向けたCBRTの強い意思を示しました。
今回の利上げは、マーケットを驚かせるだけでなく安心もさせ、短期的にはトルコリラ/円の下支え要因として働くことになるでしょう。しかし、エルドアン大統領が今月の選挙に勝利した場合、金融政策に積極的に介入してくることが懸念されています。トルコリラの安定は、CBRTが今後も独立性を維持できるかどうかにかかっています。
南アランド:急落
南アランド/円は8.39円まで急落して、年初来安値を更新しました(チャート2)。
1~3月期GDPが前期比年率▲2.2%と大きくマイナスに落ち込み、南アフリカの経済が利上げする体力がないことが知られてしまいました。利上げを断行したトルコリラや来週にも利上げが予定される米国に比べると、高金利通貨として見劣りするということで南アランドが狙い撃ちされたようです。
ドル/円:110円台維持できず
ドル/円のこの日の高値は110.22円と前日の水準を更新できないままふたたび109円台に差し戻し。NY時間には一時109.48円まで売られました。110円は1日もたず、一段上のレベルに向けた足固めはいったん失敗しました(チャート3)。
来週から始まる怒涛のイベントラッシュを前に、110円台で高値追いをすることにはためらいが強いです。ただ下げは浅く、押し目買いを待つトレーダーも多いようで、ドル高トレンドはまだ続いていくように思います。
本日の注目イベント
8日:中国貿易収支、カナダ失業率
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。