本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(5月30日)
30日のドル/円の終値は108.89円
前営業日に比べ0.18円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
- USD:1~3月期GDP改定値、前期比年率+2.2%、予想下回る
- USD:5月ADP雇用レポート 17.8万人、予想下回る
- CAD:カナダ銀行は政策金利を2.5%に据え置き。今後の利上げに前向きな声明「利上げする正当な理由ある」
- EUR:イタリアの債務残高は、2010年欧州危機当時のギリシャの3倍
- EUR:イタリア・同盟党首「選挙はできるだけ早く」
- EUR:フランス1~3月期GDP前月比2.2%、予想上回る
- EUR:ドイツ5月失業率5.2%、予想より低い
- USD:米国内の鉄鋼、アルミの価格が上昇 = 米ベージュブック報告
- JPY:日米首脳会談を6月7日に開催
主要指標 終値
本日の注目通貨
ユーロ/ドル、ユーロ/円:大きく反発
イタリア政局不安の一時的な後退で、この日はユーロの買戻しが優勢。ユーロ/円は火曜日につけた安値124.62円から、この日は127.31円まで大きく反発しました。ユーロ/ドルも1.15台ドル前半は値頃感もあって下げ止まり、その後1.1674ドルまで目覚ましく上昇(チャート1、2)。
イタリアのサルビニ「同盟」党首は、世論を味方に勢力を伸ばしたい考えで、早期選挙を訴えています。しかし、イタリア大統領は「真夏の選挙の実施は避けたい」と述べ、選挙よりも組閣することを第一に考えるよう暗にいさめました。
これがきっかけとなってマーケットはユーロの買い戻しへ動いたのですが、「同盟」と「五つ星」が選挙で協力をしないとの見方もあり、ユーロ寄り政権の望みも残されていることも買い材料になりました。
サルビニ党首は、反ユーロ、反ドイツ主義のサボナ氏を経済相の候補から替えることは考えていないと発言。イタリア早期選挙の実施は不可避の状況に近づいています。イタリアの公的債務残高は、2010年欧州危機当時のギリシャの3倍あります。イタリア経済が悪化すれば、ECB(欧州中央銀行)が再び「介入」しなくてはいけない状況になるかもしれません。
この日のユーロは大きく反発しましたが、売りポジションの買い戻しであって、ユーロの本格的な反転はまだ先になりそうです。
ドル/円:一時109円台に戻す
ドル/円も、108.35円からNY時間には一時109.07円まで円安に戻りました。米朝会談も実施がほぼ確実になるなど、マーケットの雰囲気は改善しているのですが、本格的な買い戻しにはつながらず、再び108円台に戻しています(チャート3)。
本日の注目イベント
月末指標ラッシュ!
31日:欧州失業率、欧州CPI(消費者物価指数)、カナダGDP、米個人消費支出 など
サマリを簡単に説明サマリを簡単に説明サマリを簡単に説明サマリを簡単に説明
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。