本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(5月28日)
28日のドル/円の終値は、109.41円
ロンドン、NY市場が休場で大きな動きはありませんでした。前営業日に比べ0.04円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
- EUR:イタリア、早ければ秋に再選挙。ポピュリズム政党がさらに勢力拡大か
- EUR:スペインも総選挙へ。ラホイ首相は退陣
- USD:米朝会談の前に日米首脳会談を実施 = ホワイトハウス
- TRL:トルコ中央銀行、1週間物レポ金利を政策金利に。複数金利システム廃止を好感してリラ高
- GBP:バンクホリデーでロンドン市場は休場
- USD:メモリアルデー(戦没者記念日)でNY市場は休場
本日の注目通貨
ドル/円:米朝会談ほぼ実施でも110円に戻れず
週明け東京市場でのドル/円は、米朝会談が予定通り来月行われることを想定したドル買いで109.80円まで上昇。とはいえ、不確定要素がまだ残るなかで110円台を試すほどには強気になれず、その後は109円台前半でもみあいが続きました(チャート1)。
ユーロ/円、ユーロ/ドル:年初来安値更新、まだ下げ止まらず
ユーロ/円は、先週金曜日につけた高値近辺の128.53円で上昇が止まると、薄い海外市場で126.86円まで大きく下落。ほぼ1年ぶりの安値水準である125円も視野に入ってきました(チャート2)。
ユーロ/ドルも1.1728ドルで上値が押さえられて、1.1636ドルまで大きく下落。約半年ぶりの安値をつけていますが、反発する気配はまだありません(チャート3)。
ユーロ下落の理由はイタリアとスペインの政治不安。「五つ星運動」と「同盟」が推すユーロ懐疑派の経済相をイタリア大統領が承認せず、次期首相は組閣を断念しました。組閣が失敗したこと自体はマーケットにとっては好ましい材料で、ユーロが買われる場面もありました。
イタリアでは、早ければ秋に再選挙を行うことがほぼ確定となりましたが、「五つ星運動」と「同盟」がさらに議席を伸ばすだろうと言われており、これまで以上にポピュリズム色の濃い、反ユーロ政権が誕生する恐れがあります。
またスペインでも、大規模汚職事件に絡んでラホイ首相が退陣を迫られる中で、ポピュリズム政党が勢力を拡大中。
政治状況が混とんとする中で、ECB(欧州中央銀行)が予定通り緩和縮小を進めて利上げに向かうことは困難だとの見方が強まっています。
政治不安とECBの金融正常化の後退で、ユーロの先安観が強まっています。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。