今回は新社会人の家計相談にお答えいたします。

相談内容

 今年就職して上京し、初めてのお給料を手にしました。学生時代は生活費を奨学金とアルバイトでまかなっていたのですが、なかなか貯蓄までたどり着けませんでした。これからは将来のためにしっかり貯金をしていきたいと思います。お金を上手に貯めたり増やしたりするコツを教えてください。(Fさん・IT会社勤務・22歳女性)

 

税制と社会保険。学生と社会人の違い

 ご就職、おめでとうございます!これからは社会人として、自立できるだけの収入を得ていく生活が始まります。

 Fさんは、奨学金とアルバイトで学業を全うした頑張り屋さんで、就職後も大変堅実な生活を続けられています。東京の家賃は高いため、独り暮らしで手取り収入の1割以上の貯金ができるのは大したものです。

 会社員になり、お給料をもらうと同時に最初に驚くのが、額面の金額より実際に銀行口座に振り込まれる金額が結構少ないということです。税金と社会保険料が差し引かれるためです。

 例えば1年目の給与が月額面24万円の場合、所得税が約5,000円、社会保険料が約3万4,000円程度差し引かれます。

Fさんの話から出した収支予想

社会人2年目から、さらに手取りが減る!?

 ご注意いただきたいのが、社会人2年目の6月に支給されるお給料から、住民税の控除が始まるということです。昇給がなければ、2年目から手取りがさらに約1万円程度減ることを知っておきましょう。Fさんの会社では、所定の資格を取得した場合、手当がもらえるとのこと。2年目からの住民税支払が始まっても手取りが減らないように、計画的に資格取得を目指すのもいいですね。