本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(4月20日)
20日のドル/円の終値は107.64円。
前営業日に比べ0.29円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「晴れ」です。
- 円:北朝鮮、核実験と弾道ミサイル発射実験中止を発表
- 円:3月全国CPI(消費者物価指数)、予想下回る
- カナダドル:3月CPI、予想下回る
- スイスフラン:対ユーロで2015年1月のスイスショック以来の安値
- ポンド:サンダースMPC(英金融政策委員会)「金融刺激策はもはや必要ない」
- メキシコペソ:急落。大統領選で左翼候補リードの世論調査で
- NY株:大幅下落。24462.94ドル(▲201.95ドル)
- 原油先物: 68.41ドル(+0.12ドル)
- 米長期金利:10年物利回り2.960%(+0.05%)2014年1月以来の高水準
- 金先物:続落。1340.40ドル(▲8.40ドル)
本日の注目通貨
ドル/円:週明け、107円台後半でオープン
北朝鮮は21日、核実験や大陸間弾道ミサイル発射実験の停止を発表しました。あわせて核実験施設を廃棄することも表明。しかし、マーケットはこの発表が真実として受け入れることには慎重で、週明けのドル/円は先週金曜日につけた今月の高値(107.85円)を超えることなく、金曜日の終値とほぼ同水準で取引されています。
週末のマーケットはドルが全面高。ドル/円は107.35円を安値にNY時間には107.85円まで上値を伸ばし、今月の高値を更新しました。米長期金利が3年3カ月ぶりの水準まで強含んだことがドル高の理由。日本では、3月全国CPIが伸び悩み、日銀が金融緩和を当面続けるとの思惑が円安の理由になりました。ただその後はNY株価の200ドル超の下落を見て勢いが止まり、107.64円で取引を終了(チャート1)。
ユーロ、ポンド:中央銀行の先走りが波乱をつくる
ユーロ/ドルは一時4月6日以来の1.2250ドル割れ。ユーロ下落のきっかけは、ECB(欧州中央銀行)が緩和縮小の解除に慎重とのニュースでした。ユーロ/円も131円台間近の132.05円まで下落(チャート2)。
ポンド/ドルは、カーニーBOE(英国中央銀行)総裁の「利上げ時期は決まっていない」発言を引き金に急落、この日も下落が続きました。マーケットはBOEが5月に利上げするものだと思い込んでいたため、カーニー発言は大ショックとなりました。現在5月利上げ予想確率は50%まで下がっています。ポンド/円も今月10日以来の151円割れ(チャート3)。
マーケットとの対話を通して金融政策の方針を伝え相場のボラティリティを抑えることが、欧米の中央銀行が用いるフォワードガイダンスの目的です。しかし、今回はそのフォワードガイダンスがユーロやポンドの波乱要因となってしまいました。経済見通しがこれまで以上に困難になる状況で、中央銀行が数カ月先の政策方針を伝えるフォワードガイダンスのやり方は、見直しが迫られるかもしれません。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。