女性だからこその「老後の備え」

 昨今話題の「人生100年時代」の到来は、もうすぐそこまできています。寿命が伸び、人生の選択肢が多いからこそ、お金については特に「自分のことは自分で」を大原則として心がけていただきたいと思います。

 人生におけるマネープランを考えるとき、特に女性の場合は「平均寿命の長さ」と、「ライフプラン変更」時の対応という2大要素を考慮に入れなければならない点が、男性とは決定的に異なります。厚生労働省の調査によれば、女性の平均寿命は、男性よりも約7歳長い87.14歳(2016年時点)なのです。

 将来に対する不安が増したとき、まずは資産を確保と考え、安易に多額のローンを組んで、ワンルームマンションを購入してしまう30~40代女性も最近目立ちます。不動産信仰が強い親世代の影響も大きいと考えられますが、大きな負債を作ってまで不動産を手にするよりも、まずは金融資産をきちんとつくることが先決です。

 まずは十分な金融資産をつくって、それから不動産購入を考えてもいいのです。
そこでまず活用したいのが、節税メリットのある制度です。iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)などの各種制度を活用し、投資信託でコツコツ積み立てを始めるというのは、男女関係なく投資初心者におすすめしたい資産形成の方法です。

 すぐに実践できる、女性のライフプランと資産形成の2つのポイントをご紹介します。