本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(4月11日)
11日のドル/円の終値は106.79円。
前営業日に比べ0.40円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
- FOMC議事録:「第1四半期の米経済成長はやや鈍化も、一時的」
- FOMC議事録:「金融政策は緩和的から中立へ段階的に向かっている」
- FOMC議事録:「声明の文言を変える必要が出てくるだろう」
- FOMC議事録:「貿易戦争は米国景気の下振れリスクとなる」
- ドル:米3月CPI、予想下回る
- ドル:マティス米国防長官「米軍はシリアで軍事行動する準備できている」
- ユーロ:ドラギECB総裁「インフレ率はECBの目標まで上昇すると確信」
- ユーロ:ハンソン・エストニア中銀総裁「ユーロ圏のインフレは加速する可能性」
- ポンド:2月貿易収支は赤字幅縮小。2月鉱工業生産は予想を下回る
- 豪ドル:ロウRBA総裁「次に政策金利を変更するときは、利上げ方向」
- 人民元:中国人民銀行総裁「人民元の切り下げはしない」
- NY株:反落。2万4,189.45ドル(▲218.55ドル)
- 原油先物:続伸。66.82ドル(+1.31ドル)。一時2014年12月以来の67ドル台
- 米長期金利:10年物利回り2.781%(▲0.020%)
- 金先物:1,360.00ドル(+14.10ドル)。シリア情勢受け2月以来の水準へ
本日の注目通貨
ユーロ/ドル:ユーロが買われるワケ
米中貿易問題がとりあえず落ち着き、マーケットの目は再び中央銀行の金融政策へと向けられています。BOE(英中央銀行)とECB(欧州中央銀行)からは利上げ前倒しを支持する発言が相次ぎ、ポンド/ドルとユーロ/ドルは急上昇。この日はドラギ総裁が欧州のインフレ見通しに自信を示す発言をしています。ユーロ/ドルは3月28日以来の高値となる1.2395ドルまで上昇。
FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録には利上げ加速を示すようなヒントはなく、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ軌道は完全に織り込まれています。それに比べると、ECB利上げ前倒しはマーケットにとって話題性があり、反応しやすいといえます。
ユーロが買われているのは、通商問題や地政学リスクでドルを積極的に買えないという、大きな事情もあります。クーレECB理事は、「貿易戦争で最も被害を蒙るのは米国自身だが、欧州には影響はほとんどない」と強気の発言をしています。このようなこともユーロ/ドルがドルの逃避先として選ばれている理由です。
ドル/円:貿易戦争の次は中東戦争?
ドル/円は上値が重く、この日の高値は107.24円まで。107円には乗せるものの、またも107.50円には届きませんでした。米国のシリア攻撃を懸念してNY時間には106.64円まで下落。終値も106円台でした(チャート2)。
トランプ米大統領は、中国の次はロシアにちょっかいを出し、マーケットは次から次へとトラブルを抱えるドルを避けて欧州通貨やオセアニア通貨を買っています。この状況で円が対ドルで円安に動く理由を見つけるのは難しい。とはいえ、対ユーロでは円安(ユーロ高)が進んでいます。円安方向のトレードを考えるなら、対ドルよりもクロス円が今はクリアかもしれません(チャート3)。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。