前日(12月18日)の市場概況

南アフリカランド:急上昇。年初来高値に並ぶ

 南アランド/円は急上昇。南アフリカの与党「ANC(アフリカ民族会議)」の党首に、ズマ現大統領と対立するラマポーザ副大統領が正式に決まったことを好感した買いが入り、3月20日の年初来高値にほぼ並ぶ8.94円まで買われました。(チャート1)

 ラマポーザ新党首が、次期南アフリカ大統領に選出されることがほぼ確実で、マーケットは、政治や経済改革が進むことを期待してます。

 

 

ドル/円:113円に戻れず

 ドル/円は小動き。東京時間午前に112.82円まで買われる場面がありましたが、113円には届かず。徐々に上値が徐々に重くなり、NY時間には112.30円まで押し戻されました。米税制改革の成立期待でNY株価は3指数揃って最高値を更新しましたが、ドル/円の反応は鈍いままでした。終値は112.538円(前日比-0.071円)。(チャート2)

 

 

ユーロ/ドル:カタルーニャ州議会選挙を意識

 先週のECB(欧州中央銀行)会合後から下げが強まっていたユーロ/ドルは、1.1737ドルをつけてから反転。NY時間に一時1.1833ドルまで上昇しました。

 しかし、週後半に行われるスペインのカタルーニャ州議会選挙への警戒感もあり、1.18ドルは維持できず。カタルーニャ州議会選は、議席を巡って独立支持派と反対派の党が拮抗しています。(チャート3)

 

 

ユーロ/円:堅調

 先週のECB会合後に、ユーロ/ドルに連れて下げたユーロ/円も132円割れを回避。この水準で底値を形成すると、この日は133.00円まで反発しました。(チャート4)

 

 

ポンド/ドル:反発

 ブレグジット交渉の第1ステージが終了したあとの「セル・ザ・ファクト」で売られたポンド/ドルも、やや反発。1.33ドルをベースに1.3418ドルまで戻しました。(チャート5)

 ブレグジット交渉の進展期待からポンドの底値は堅くなっています。しかし、通商問題などを話し合う第2フェーズはこれまで以上に複雑かつ困難になりそうで、勢いは続かないとの見方も多くあります。英国は、今週金曜日に7-9月GDP(確定値)を発表します。予想は前月比0.4%、前年同期比1.5%。