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今度こそ冬ボーナスで投資デビュー!はじめ方と注意点
山崎 俊輔
なんとなくから卒業!実践・資産形成術
誰にとっても重要で大切な「年金」と「老後資金準備」について、「漠然とした不安」から卒業しよう! これからの人生のマネープランを、主体的にかつ前向きに組み立てるためのヒントを、ファ…

今度こそ冬ボーナスで投資デビュー!はじめ方と注意点

2017/12/4
・ポイント1.FXより「個別株か投資信託」ではじめること
・ポイント2.ひとつの銘柄だけに投資をしないこと
・ポイント3.下がることは考慮して投資金額を決めること
・ポイント4.損してもすぐ売らず、投資を続けること
・投資デビューの意欲は大切な宝物 ぜひ投資デビューを!
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冬ボーナスで今度こそ投資デビュー!でもその前に

 「昨今の株価の上昇にわくわくしながら、投資デビューを決断。ネット証券に口座開設をし、待ちきれなかった気分でなけなしの10万円を入金。しかしマーケットのバブルが崩壊し、30%のマイナスとなった散々の投資デビュー」

 これはこれから投資デビューをする人の未来予想図ではありません。実は私の投資デビューの振り返りでした。あれは2000年か2001年初のことだったかと思いますが、10万円で買った投資信託はITバブルの崩壊とともに大きく下落することになりました。

 私はそれでも長期保有して損失を大きくせずにすみました。また今でも投資を続けています。しかし、普通の人が半年もせずに予想外の30%マイナスになったら、おそらく投資から撤退し二度と投資をしようと思わないことでしょう。

 今、「冬ボーナスが出たら、投資デビューだ!」と意気込んでいる人は多いと思います。そこで今回は、冬ボーナスで投資デビューにあたってのはじめ方や注意点をまとめてみたいと思います。

ポイント1.FXより「個別株か投資信託」ではじめること

 まず投資デビューで何を買うか、です。投資デビューの手軽な選択肢としてFX(外国為替証拠金取引)を選択する人も多いのですが、得ておきたい投資経験として優先度合いが高く、また経済の成長と自らのリターンの関係が理解しやすいという点で、最初は株式投資を行うべきだと思います。

 FXはリアルタイムで値動きし続けるため、ワクワクすることは確かですが、投資の高揚感は株式投資でも十分に味わうことができます。また、FXはレバレッジが効く分、少ない元手で投資金額を多くできる一方、うまくいかなかったときの反動も大きくなります。投資初心者はむしろレバレッジは不要です。

 具体的な投資商品としては国内株の個別銘柄を選んで買ってみること、国内外の株式に分散投資する投資信託を買ってみることをオススメします。両方やってもいいでしょう。

 

ポイント2.ひとつの銘柄だけに投資をしないこと

 投資デビューをする人ほど、なぜか100万円くらいをひとつの商品に集中的に入れてしまうのですが、むしろ「2つ」ないし「3つ以上」を買ってみることをオススメします。

 単純に、異なる銘柄や投資信託を購入することは投資経験を増やすことになります。同じ経験を積むなら1試合より3試合のほうが経験度は高くなると考えてみてください。

 また、1つの銘柄や投資信託に集中するよりリスクを抑えられる効果も初心者にとっては重要です。初心者ほど自分の選択眼を過大評価しますが、投資において重視すべきは選択眼よりも「自分の気がつかない値下がり可能性」「自分の予見不能な値下がり可能性」にどう対応するかです。そのもっとも簡単な方法は集中投資を回避することです。

 ただし、国内外の株式や債券等に分散投資する投資信託をひとつ買うことは、投資対象としても組み入れ銘柄としてもかなりの分散投資効果が得られるので、1つしか買わない場合はバランス型ファンドからスタートするといいでしょう。
(それでも5~10万円程度で個別銘柄をいくつか買ってみることをオススメしておきます)

 

ポイント3.下がることは考慮して投資金額を決めること

 冒頭にわざわざ私の投資デビュー例を紹介したのは、「下がることは織り込んで投資をすること」をメッセージとして伝えたかったからです。もしあなたが、

 「ここまで株価が10%以上も上がったのだから、自分が投資デビューしたあとも10%以上も上昇するだろう。乗り遅れないようにしなくては!」

 くらいに考えているなら投資金額の設定は高額になることでしょう。しかしあなたの希望的観測と同じ方向に簡単に動くほどそんなにマーケットは単純ではありません。

 10%上がると思うなら15%下がることも、20%上がると思うなら30%下がることを、織り込んだうえで許容できる投資金額を設定してください。そこで「100万円やろうと思っていたけれど、50万円以下にしよう」と思うなら少し冷静になって投資デビューできるということだからです。

 適切な投資デビュー金額をあえて言うなら、10万~15万円で十分ですし、それ以下でもOKです。「えっ、100万円なら110万円に増えるチャンスなのに、10万円では11万円にしか増えないじゃないか」と思う人は頭が熱くなりすぎています。この冬は投資を見送ってもいいかもしれません。

 

ポイント4.損してもすぐ売らず、投資を続けること

 先ほどの私の投資デビューの例ではありませんが、マイナスになったからといって慌てて手放すより、むしろ含み損を抱えて長期ホールドする経験をしてください。

 投資デビューに必要なのは「利益経験」と「損失経験」ですが、特に損失をできるだけ小さいものとするには、一時的な急落は回復まで待つことが効果的です。

 売らない含み損は(回復を前提とすれば)待てば解消されます。しかし損失確定した含み損は実現損に変わり、その分を改めて投資で取り戻す必要に迫られます。初心者ほどハードルの高いことになります。

 リーマンショックの含み損も長期保有者は解消し、含み益に変わりました。日経平均株価の天井も、日経平均に積み立て投資を続けていた長期投資家はすでに乗り越えてプラスになっているはずです。

 投資から逃げずに続けるためにこそ、投資金額は小さくすることが大切です。同じ10%ダウンも、3万円投資と100万円投資では金額的インパクトが33倍も違ってくるからです。

 3万円の投資の損が3,000円なら、「勉強代」と思って回復を待てるでしょう。とにかく投資を続けられる環境を自ら設定するようにしておきましょう。

 

投資デビューの意欲は大切な宝物 ぜひ投資デビューを!

 ここまで投資未経験者をちょっと驚かせてしまったかもしれませんが、投資デビューを考える今は大事な機会です。

 私たちはリスク資産について購入するため、たくさんのステップが必要です。「投資をする覚悟を決める」→「口座開設のための手続きを行う」→「口座開設後、入金をする」→「何らかの銘柄か商品を選ぶ」→「ドキドキしながら注文を入れる」というステップを全部クリアしなければ投資デビューになりません。

 もしあなたが投資デビューの志を固めたのであれば、ぜひ初注文までこぎつけてみてください。きっとあなたにとって世界はぐっと広がることでしょう。今まで見ていたニュースも、投資に関するコラムも見方がまったく変わってくるはずです。

 たくさんの人が「投資には興味あるんですけれどねー」と言って何年も投資をしないままです。どんなバーチャル投資も未経験のままの投資知識も、5万円の個別銘柄を一週間保有する経験には代えられないでしょう。

 ぜひ2018年は個人投資家として過ごしてみてください。一度やってみるとわかりますが、投資は楽しいものです。会社員としての視点も広がり、「株主兼会社員」に変わってくると思います。

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