今日の為替ウォーキング

今日の一言

もしとても大切なことがあるのなら、たとえどんな困難が立ちふさがろうともやるべきだ。 - イーロン・マスク

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 7月11日に発表された米国の6月のCPI(消費者物価指数)は、広範囲に鈍化した。前月比ではマイナス0.1%で、予想のプラス0.1%を下回った。前年同月比で3.0%の上昇となり、これも予想の3.1%を下回った。前月の3.3%からも減少した。エネルギー価格の下落がCPI下落に大きく影響した。ガソリン価格は前月比でマイナス3.8%とさらに下がった。また、中古車価格も前年同月比でマイナス10.1%と大幅に下落した。コアCPI(エネルギーや食品を除いた指数)は、前月比+0.1%と、2021年8月以来の小幅な伸びにとどまった。前年同月比は+3.3%で予想の3.4%を下回り、3年余りで最も低い伸びとなった。

 今回のCPIの注目点は、インフレ高止まりの原因となっていたOER(所有者居住相当家賃)が穏やかな上昇におさまったことだ。OERが下落しなければ、FOMC(米連邦公開市場委員会)がインフレ率を2%に戻せる可能性はほとんどないと言われていた。

 この結果を受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)が9月に利下げを開始する可能性が高まっている。とはいえ、今後は前年比のベース効果の影響で年末に向けてCPIが徐々に上昇していく可能性が高い。9月利下げが、即ち「利下げサイクル(毎会合での利下げ)の開始」を意味することにならないだろう。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成