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日経平均株価が2日間で1,200円の急落!果たして「買いチャンス」なのか?(その1)
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

日経平均株価が2日間で1,200円の急落!果たして「買いチャンス」なのか?(その1)

2015/7/16
中国株の急激な下落がついに日本株にも波及してしまいました。7月8日~9日の2日間で一時1,200円超の急落を見せた日経平均株価、果たしてこの急落は買いのチャンスだったのか、そして筆者はどう対応したのかをお話したいと思います。
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中国株の急激な下落がついに日本株にも波及してしまいました。7月8日~9日の2日間で一時1,200円超の急落を見せた日経平均株価、果たしてこの急落は買いのチャンスだったのか、そして筆者はどう対応したのかをお話したいと思います。

「格好の買い場」か「最後の売り場」か

朝方につけた安値から700円以上切り返し、前日比プラスで終わった7月9日の日経平均株価ですが、これを受けて「格好の買い場だった」という声が数多く聞こえます。

しかし、筆者はこの7月9日の下落はもしかしたら「最後の売り場」かもしれないという思いで保有株の一部を売却しました。

もちろん、保有株の全てを売却するのではなく、上昇トレンドを維持している銘柄は保有を続けました。でも、25日移動平均線を明確に割り込み、下降トレンド入りした可能性が高いと判断した銘柄については、まさに下降トレンドに転換して間もない時期こそが、「最も高く売ることのできる可能性が高い」タイミングだからです。

確かに、7月9日の個別銘柄のローソク足チャートをみると、その多くが下ヒゲの長い陽線を引いており、これは教科書的にいえば底打ちを示唆する形ではあります。

ただ、7月9日の前場引けの時点では、ほとんどの銘柄が下降トレンドにありました。そして、安値から大きく切り返して高値引けした終値でみても、やはり下降トレンドのままの銘柄が大多数でした。

つまり、7月9日の下落を「格好の買い場」と言っている人たちは、株価底打ちの可能性も低くないものの、下降トレンドの中を逆張りで買い向かっていることになります。

逆に筆者は株価が25日移動平均線を明確に割り込み、下降トレンドに転換した可能性の高い銘柄は「ここからもっと下がる可能性がある」と思ってひとまず売却し、様子を見ることにしたのです。

「順張り」と「逆張り」とで投資行動が180度異なる

ここで、「順張り」と「逆張り」の考え方の違いが出てきます。拙著「株を買うなら最低限知っておきたい株価チャートの教科書」にて詳しくご説明していますが、筆者の実践している株価トレンド分析は「順張り」の方法です。株価のトレンドに逆らうことなく、トレンドに従って売り買いを行っていくからです。もちろん、「順張り」こそが唯一の正解というわけではなく、現に、「逆張り」で高い運用成績をあげている個人投資家も何人も知っています。

ですから、筆者が保有株を売っているタイミングで、逆張り派の個人投資家の方は逆に買い増しをしている、ということは頻繁に起こります。実際に、7月8日~9日にかけてもそうでした。

それでも筆者は株価急落時に、「格好の買い場」として下降トレンドにある銘柄を買い向かうことは、よほどのことがない限りしません。それは、2008年のリーマンショック時の想像を絶するほどの株価急落をはじめ、株価大幅調整局面において個別銘柄が大きく下落すること脳裏に焼きついているからです。

逆張り派への質問①逆張りで買った後に株価が下がった場合は?

「自分には順張りではなく逆張りの方が向いている」というお考えであれば、筆者はそれを否定することはしません。現に、逆張りで成功している個人投資家の方もいるからです。でも、次の問に明確な解答を出すことができないならば、株価が急落している中で下降トレンドにある株を買い向かうことは非常にリスクの高い行為だということをぜひ理解してください。

<問1:買った後、さらに株価が下がったらどうするのですか?>

これに対する解答例は、「買った後に株価が下がったら買い増しをする」です。つまり、ここから株価が下がるのを覚悟したうえで、計画的に安いところを積極的に拾っていくということです。例えば今の株価で100株買い、さらに10%下がったら追加で100株買う、というようにです。

優良な株をできるだけ安く買うのは理に適っていることですから、このような解答をされるのであれば筆者も逆張りを無理に止めることはしません。

もう1つ考えられるのは、「さらに株価が下がったら売却する」というものです。確かにこの方法なら、損失が大きくなる前に撤退することができます。でも、下降トレンドにある銘柄はそもそもさらに下がりやすい形なのですから、それなら最初から下降トレンドの銘柄を買う必要もないと筆者は思います。

でも、この問1に対して、「さらに株価が下がっても何もせずにそのまま持ち続ける」という解答を出すのであれば、逆張りが本当に正しい戦略なのかどうか、今一度よく考えていただきたいと思います。このような対応だと、ひとたび本格的な下げ相場が到来したら、塩漬け株のオンパレードでどうしようもなくなる可能性が高いからです。

逆張り派への質問②そこからさらに株価が大きく下がったらどうする?

では、問1で解答例と同じ、もしくはそれに近い解答をされた方にお伺いします。次の問2については、どうお答えになるでしょうか。

<問2:買い下がりの予定株数を買い終わった後、さらに株価が大きく下がったらどうするのですか?>

筆者は、この問いに対する明確な解答を持ち合わせていません。なぜなら、筆者はまさにこのようなケースに陥ることを恐れているゆえに、逆張りをしないからです。

筆者が想像するに、おそらく次の3つの解答が出てくるのではないかと思います。

  • すでに予定株数を買い終わった後なので、その後は株価が下がっても何もせず持ち続ける
  • そこまでの株価下落は想定していないので、異常事態ととらえて持ち株は売却する
  • 予定外の下落であるが、さらに安く買えるチャンスであるので買い増しを行う

次回は、この問2に対する筆者の考え方をお話したいと思います。読者の皆さまも、もしご自身がこうした状況に置かれたらどうするか、そしてそれが本当に正しい行動なのか、ぜひ考えてみてください。

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