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2014年の日本株振り返りと2015年の展望
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

2014年の日本株振り返りと2015年の展望

2014/12/25
早いもので、2014年もあと1週間で終わります。そこで、今回は2014年の日本株を振り返るとともに、来る2015年の相場展望をお話ししたいと思います。
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2014年の日経平均株価はどう動いたか?

早いもので、2014年もあと1週間で終わります。そこで、今回は2014年の日本株を振り返るとともに、来る2015年の相場展望をお話ししたいと思います。

まず、2014年の日経平均株価を振り返ってみましょう。16,000円超えでスタートした日経平均株価は、年明け早々から2,000円幅の調整に見舞われ、5月まで弱含みの持ち合いの動きが続きました。そこから9月まではゆるやかに上昇したものの、10月には半月で2,000円近くの急落となりました。しかし、10月末の日銀の「サプライズ追加金融緩和」を経て、約2か月で3,500円もの急上昇をみせました。先週末(12月19日)時点の日経平均株価は17,621円40銭で、昨年末(2013年末)に比べておよそ8%、1,300円ほど高い水準にあります。

年明けから10月までは14,000円~16,500円の間での持ち合い相場だったものが、サプライズ金融緩和をきっかけに上放れたというのが2014年の日経平均株価でした。

好業績銘柄こそ株価の力強い上昇が続いたが・・・

ただ、これは日経平均株価の話で、個別銘柄をみると値動きがバラバラであることが分かります。機関投資家やプロが好みそうな、毎年増収増益が続く「好業績銘柄」は右肩上がりの上昇を続けている一方、中低位株の多くは冴えない動きとなっています。新興市場銘柄に至っては、11月以降株価が逆に下がっているものも目立ちます。サプライズ緩和後の11月以降のマザーズ指数の動きが、日経平均株価に比して明らかに弱いことがこの事実を如実に物語っています。

2014年の日経平均株価は2013年末に比べて、12月19日時点で約8%の上昇ですが、投資した銘柄によっては運用成績がマイナスになってしまった個人投資家の方も少なくないのではないかと思います。

筆者の投資損益はマザーズ指数の動きに比較的連動しているため、11月以降の日経平均株価急騰の恩恵にはそれほど大きく預かることができなかったな、という印象です。また、筆者の周りの個人投資家に話を聞いても、11月以降は日経平均株価の急騰の割にはあまり利益が出なかった人が多かったようです。

乱高下が予想される2015年相場

年明けの2015年の日本株についての筆者の見解をお話したいと思います。まず、日経平均株価のチャートを見る限りは、先週末(12月19日)時点で月足・週足とも上昇トレンドが続いています。日足については一時25日移動平均線を明確に割り込んで上昇トレンドが止まりましたが、19日の大幅上昇により再度25日移動平均線超えを果たしています。このまま日足も上昇トレンドを維持するのか注目されます。

このように、現時点では少なくとも長期(月足)・中期(週足)では上昇トレンドの継続基調に特段問題はないといえます。

しかし、先週は原油価格急落や、それに伴うロシアをはじめとした新興国の通貨下落により日本株も一時大きく下落しました。今回は幸いにも浅い傷で済みそうですが、仮に今後事態が深刻になり、通貨危機の様相を呈することも考えられます。その場合、リスクオフの動きから円高が進み、世界同時株安と相俟って日本株の大きな下落も大いに懸念されるところです。さらに、ギリシャをはじめとしたヨーロッパ発の金融危機がまたいつ蒸し返されるかも分かりません。

以上より、現時点では株価チャートを見る限り株価下落の兆候はないためある程度強気を維持してよいでしょう。でも、今後何らかの理由により株価が調整をした場合は、下降トレンドに転換した銘柄を売却するなどし、想定以上の株価下落が起きてもダメージが少なくなるようにすべきです。2015年中に日経平均株価の20,000円超えやそれ以上の株価上昇も十分射程圏内といえますが、株価の乱高下に巻き込まれてしまえば大きな損失を被ってしまう可能性もあります。日経平均株価はすでに2年間で2倍に上昇していて、もう安値圏にはないのですから、危ないと感じたらひとまず守りを固めることをお勧めします。

2015年も「強い銘柄につく」のが得策か

2014年に引き続き、2015年も銘柄選択が投資成果に大きく影響を及ぼすものと考えています。

上でも述べましたが、2014年は毎年増収増益を続けているような「好業績銘柄」が右肩上がりの上昇を続けた一方、中低位株や新興市場銘柄は冴えないものが少なくありませんでした。。

筆者は、10月末に発表された日銀の追加金融緩和をきっかけとして、物色の対象が「好業績銘柄」から、個人投資家が好む中低位株や新興市場銘柄にシフトするのではないかと期待していたのですが、結局物色の流れが変化することはありませんでした。

おそらく、2013年前半のような全面高の相場が到来しない限りは、物色対象が変化することはないと思われます。つまり、2014年に強い動きだった好業績銘柄はさらに強い動きを続け、それ以外の銘柄は、株価が少し上昇しても頭打ちになってしまうという状況が2015年も継続するという予想です。

損切りによる損失が大きくならないタイミングで新規買いを実行する

好業績銘柄は、好業績ゆえにすでに足元の株価が安値からかなり大きく上昇してしまっているのが事実です。しかし、よほど日本株全体が大きめの調整とならない限り、好業績銘柄が大きく値を崩すことは想定しにくいです。

そこで筆者であれば、好業績銘柄のうち、上昇トレンドが継続していて、かつ株価と移動平均線からの乖離が大きくない(およそ10%以内)銘柄に新規買いを実行します。

もしくは、中長期では右肩上がりの株価上昇が継続しているが、短期的(日足チャート)には下降トレンドに転じているような好業績銘柄をウォッチしておき、それが再度上昇トレンドに戻った時点で新規買いする、という戦略もあります。

安値買いではないわけですから、例え好業績銘柄への買いであっても適時適切な損切りが重要となります。そこで、25日移動平均線を割りこんで損切りとなったときの損失が大きくならないようなタイミングで買うことを筆者は心がけています。

好業績銘柄は、日本株全体の調整局面でも、他の銘柄に比べて大きな調整が起こりにくいのが良いところです。もちろん、ほぼすべての銘柄が大きく上昇する全面高の相場が到来すれば、中低位株や新興市場銘柄といった高い上昇率が望める銘柄にシフトすればよいのです。でも、そうした状況になっていない現状では、好業績銘柄で大ケガを避けてコツコツ利益を積み重ねるのが得策と思います。

2014年のコラムは今回が最後です。今年も多くの個人投資家の皆様に本コラムをご覧いただき、厚く御礼を申し上げます。2015年も有益な知識や情報の提供に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

それでは、良いお年をお過ごしください。

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