2009年中間決算は13%増益、生産量拡大を見込み2009-11年予想利益を上方修正

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
01088 中国神華能源(チャイナ・シェンフア・エナジー)  32.05 HKD
(08/10現在)
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中国の石炭大手、中国神華能源が発表した2009年6月中間決算(中国会計基準)は、純利益が前年同期比13%増の160億元だった。石炭販売量が前年同期比7%増、石炭生産量が同18%増と堅調に推移したことが成長に寄与したとBOCIは指摘している。特に内モンゴル自治区の布尓台および哈尓烏素の2つの大規模炭鉱が2008年後半に稼働を開始したことが生産量拡大に貢献した。さらに、コスト抑制策の継続も奏功したもようだ。

2009年上期の石炭生産量増加を踏まえ、BOCIは2009年通年の生産量を2億500万トン、2010年を2億1800万トン、2011年を2億3000万トンと、それぞれ2-4%の範囲で引き上げた。同様に、石炭販売量も2億4500万トン(2009年)、2億5900万トン(2010年)、2億7100万トン(2011年)と10-11%上方修正。また、資源税の改定適用時期についても2009年6月から9月に延期されるとみている。

これらを考慮し、BOCIは同社の2009-11年予想利益を4-10%の範囲で上方修正。株価の見通しについては強気の見方に据え置いている。中国の石炭価格は一定の範囲で変動する見通しであり、取扱量の増加が今後の主な増収要因になるとみられる。同社には、内モンゴル自治区のXinjieおよび陝西省楡林の2つの大規模炭鉱への投資をはじめ、明確な生産量拡大計画がある。両炭鉱の生産能力は最大で年産1億トン。これらを加え、2014年までに生産量を4億トンに倍増する方針を示している。